株式市場でのAIブーム:サウンドハウンド株が示す市場の熱狂

  • 2024年2月28日
  • 2024年2月28日
  • BS余話

今週、サウンドハウンドAI(SOUN)の株式市場での取引は、驚くべき熱狂を見せています。AIを搭載した音声応答システムのプロバイダーとして知られる同社ですが、その株価は2月27日に20%もの大幅上昇を遂げ、わずか2日間で76%の上昇率を記録しました。このような激しい株価の動きは、爆発的な取引量に支えられています。サウンドハウンド株は26日には2億360万株が取引され、27日には2億9400万株の取引が行われました。

サウンドハウンドは、決算報告前の閑散期であると指摘し、この動きについてのコメントを避けていますが、市場の関心は明らかに高まっています。ウォール街の予想によれば、同社の12月期の売上高は1,780万ドル、1株当たりの損失は6セントとなっており、29日に公表される決算報告で確認されることになります。

この株式市場での熱狂的な動きについて、Capybara Researchという空売り会社はそのレポート中で、サウンドハウンドが「主要事業分野での実質的な成長や成功がないにもかかわらず、現在のAIへの興奮の高まりを利用して投資や注目を集めている」と指摘しています。

こうしたAIブームは広がっており、サウンドハウンドだけでなく、他のテクノロジー企業も市場の注目を集めています。エヌビディア(NVDA)アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの半導体メーカー、スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)アリスタネットワークス(ANET)などのハードウェアプロバイダーも、投資家たちがこのトレンドに乗る機会を探し求めている対象です。

例えば、ビッグベア・ドット・エーアイ・ホールディングス(BBAI)の株価は27日に38%上昇し、今週に入ってからは76%の上昇を見せています。この企業は、サプライチェーンとロジスティクス、企業オペレーション、自律システムの有人-無人チーミング、サイバーセキュリティのための意思決定インテリジェンス・ソリューションを提供しています。

AI技術の進化とその応用範囲の拡大は、投資家たちに新たな機会を提供しています。サウンドハウンドAIの株式取引に見られる熱狂は、この新しい時代のテクノロジー企業への関心の高まりを示しています。投資家たちは、エヌビディアのような既存の大手企業だけでなく、新興のAI関連企業にも目を向けており、この分野の将来性に大きな期待を寄せています。
*過去記事「エヌビディアのAI投資戦略:業界をリードする動き

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