アリスタ・ネットワークス決算解析:期待を超えた業績でも株価はなぜ下落?

  • 2024年2月13日
  • 2024年2月13日
  • BS余話

アリスタ・ネットワークス(ANET)は、2月12日の市場終了後に発表した第4四半期決算報告で、多くの投資家とアナリストの予想を上回る業績を発表しました。しかし、同社の株価は、決算発表後の時間外取引で6.7%安の262ドルと大きく値を下げました。この結果は、市場がアリスタに対して更に高い期待を抱いていたことを示唆しています。

期待を超えた第4四半期の業績

アリスタの第4四半期の売上高は、前年同期比21%増の15億4000万ドルに達し、これは同社のガイダンス範囲15億ドル〜15億5000万ドルの上限に近い数値であり、ファクトセットによるアナリストのコンセンサス予想の15億3000万ドルもわずかに上回りました。非GAAPベースの売上総利益率は64.9%で、会社予想の63%を上回り、調整後の利益は1株当たり2.08ドルで、コンセンサス予想の1.70ドルを大幅に上回る結果となりました。

強気の次四半期ガイダンス

アリスタは、次の3月期において、売上高が15億2000万ドル〜15億6000万ドルに達し、非GAAPベースの売上総利益率が62%、非GAAPベースの営業利益率が42%になると見込んでいます。これは、コンセンサス予想である売上高15.3億ドル、利益1株当たり1.66ドルを上回るものです。

テクノロジー大手との関係

アリスタの売上高の約半分は、テクノロジー大手であるマイクロソフト(MSFT )とメタ・プラットフォームズ(META)からのものです。これらの企業はAIデータセンターへの投資により、2024年の設備投資額が2023年の水準を大幅に上回ると予測しています。これは、アリスタの成長見通しにとってプラスの材料と言えます。

市場の反応と今後の見通し

アリスタの株価は年初来で19%上昇し、過去1年で2倍以上になりました。しかし、四半期の業績やガイダンスに大きな欠陥は見られなかったにも関わらず、アフターマーケットで株価は急落しました。これは、市場がアリスタに対してさらに高い成績を期待していることを示しています。

アリスタ・ネットワークスは、引き続き業界のリーダーとしてその地位を固めています。しかし、投資家は常により高い成果を求めており、アリスタが今後どのようにこれらの期待に応えていくかが注目されます。

*過去記事はこちら アリスタ・ネットワークス(ANET)

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