ASMLの第4四半期決算:市場予想を上回る好業績と2025年への大胆な展望

  • 2024年1月24日
  • 2024年1月24日
  • BS余話

ASMLホールディング(ASML)は1月24日、第4四半期決算を発表しました。

第4四半期決算のハイライト

第4四半期の決算でASMLは売上高72億4,000万ユーロ(76億6,000万ドル)、1株当たり5.21ユーロ(5.66ドル)の利益を報告しました。これは、ファクトセットが調査したアナリストの予想を上回るもので、売上高66.8億ユーロ、1株当たり4.76ユーロと予想されていました。2023年通期の売上高は276億ユーロで、前年比30%の増加を示しています。

2024年の成長見通しと2025年への期待

ASMLは2024年を比較的停滞した年になると見ていますが、CEOのピーター・ウェンニンク氏は、2025年に向けて「大幅な成長」が期待されると述べています。この予測は、半導体市場におけるASMLの強固な地位と先進技術への継続的な需要に基づいていると考えられます。

ASMLとは

オランダに本拠を置くASMLは、最先端ハイテク・チップの製造に不可欠な極端紫外線(EUV)露光装置を製造している企業です。インテル、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング、サムスン電子など、世界の主要な半導体メーカーが同社の顧客です。

市場の底を抜け出す兆し

ASMLの業績は、TSMCの決算と並んで、半導体業界が循環的な谷の最悪期を脱し始めていることを示唆しています。特に、TSMCが2024年に少なくとも20%の売上成長を予測している点は、全体的な半導体市場の成長を示す強い指標です。

*過去記事 ASMLホールディング

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