来週8月3日に第3四半期決算報告を予定しているアップル（AAPL）の株価が7月24日の市場で上昇しています。これは週末にウェルズ・ファーゴのアーロン・レイカーズ氏とドイツ銀行のシドニー・ホー氏が発表した目標株価引き上げによるものです。
ウェルズ・ファーゴのレイカーズ氏は、アップルの目標株価を210ドルから225ドルに引き上げ、「オーバーウエイト」の格付けを維持しました。一方、ドイツ銀行のホー氏は、目標株価を180ドルから210ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しました。
両氏が株価予想値を引き上げた理由は、アップルのパソコン事業の成長にあります。レイカーズ氏は業界全体について、「パソコン業界は在庫調整を終え、2023年後半から2024年前半にかけての安定した需要環境に注目する必要がある」とコメントしました。PC市場が回復するにつれて、アップルはシェアを拡大し続けると同氏は見ています。
また、ホー氏はアップルの第3四半期の業績と第4四半期のガイダンスについて、ウォール街の予想を上回ると見ています。「我々の最近の調査とサードパーティーのデータは、iPhone、Mac、サービス事業の上振れを示唆している」と同氏は述べています。
さらに、ホー氏はiPhoneとMacの売上がそれぞれ前年比11％減、8％減というドイチェ銀行の当初予想を上回っていることを示す第三者の出荷データを引用しています。
アップルは既に高評価の企業ですが、これらのアナリストたちの発表により、その評価はさらに高まるものと思われます。特に、パソコン市場におけるアップルのシェア拡大に期待が寄せられています。
＊過去記事はこちら アップル AAPL