2023年におすすめのディフェンシブ・ヘルスケア銘柄6つ

大型ヘルスケア株は魅力的なディフェンシブ銘柄です。経済環境の悪化が懸念される2023年、大型ヘルスケア銘柄への投資は資産を守る有効な手段と考えられています。

ヘルスケア・セクターを対象とするヘルスケア・セレクト・セクターSDPRファンド(XLV)の2022年の運用実績は12月20日までで4.6%の下落。約20%下落したS&P 500を上回る成績を残しています。

個別銘柄で見ますと、S&P500の最大手ヘルスケア銘柄は、12月下旬の時点で、年初来でプラスとなっています。ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は3.6%増、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は2.7%増、イーライ・リリー(LLY)は20日の終値で30%増となりました。

こうした銘柄に投資するディフェンシブな戦略は今後も有効だとして米国の経済誌バロンズが2023年におすすめのディフェンシブ銘柄を選んでいます。

スクリニーニングの方法はヘルスケア・セレクト・セクターSDPRファンドの構成銘柄の中で、配当利回りが2%以上で、現在の株価がアナリストの平均目標株価より5%以上低い価格で取引されているものをピックアップするというもの。

その結果、主に大手製薬会社の有力企業で構成されている以下の6銘柄が選ばれました。

会社名(ティッカー)最近の株価(12/19)平均目標株価1年後の上昇率(%)配当利回り(%)
CVSヘルス(CVS)$95.45$116.9022.52.0
ヴィアトリス(VTRS)10.9612.8016.82.4
メドトロニック(MDT)76.7288.8615.82.4
ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)73.4980.179.13.2
ファイザー(PFE)51.4055.187.42.7
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)175.67185.355.52.4
データソース:ファクトセット

1位となったCVSヘルス(CVS)は、12月のバロンズの特集で取り上げられ、戦略計画の進捗に疑問があるにもかかわらず、長期的には良い賭けであることに変わりはないと評価されています。

驚きだったのは2位にヴィアトリス(VTRS)が入っていること。ジェネリック医薬品メーカーのマイランと、特許切れの主力製品を販売していたファイザー(PFE)の部門が合体して2020年に設立された同社は2020年11月に統合が完了して以来、株価は約26%下落しています。ファクトセットの調べでは、この銘柄をカバーしている13人のアナリストのうち3人が「買い」または「オーバーウェイト」と評価しています。

5位のファイザーは、2022年、ディフェンシブ銘柄としては人気がなく、今後数年で近づく特許失効への懸念から、株価は約13%下落しています。しかし、12月に行われた、特許切れにもかかわらず売上を伸ばす方法についての会社説明会は好評を博しています。

6位のジョンソン・エンド・ジョンソンは2023年、消費者健康部門をケンビューという名前でスピンオフする予定となっています。

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