ソフトランディングからハードテイクオフへ、2023年の半導体株に期待

2022年の半導体セクターは、2年間のパンデミックの後、需給関係が突然供給過剰に転じたため、株価は大きく下落しました。しかし、ここに来てウォール街では、半導体銘柄のソフトランディングに賭けるアナリストが増えています。

BofA証券の半導体アナリスト、ビベック・アリヤ氏は12月16日「第4四半期の利益を消化し、消費者需要の低下にさらされるため」2023年のスタートは不安定になると予想しながらも、「ソフトランディングが半導体銘柄のハードテイクオフを促す可能性がある」と述べています。

これに先立つ15日にはエバコア ISIのアナリスト、C.J.ミューズ氏が同じような見方を示しています。PHLX半導体指数SOXは10月中旬の安値2,162が「ファンダメンタルズの底」となり、年初の半導体不足から供給過剰に転じたSOXがソフトランディングするとの見方で、2023年に向けてのトップピックとしてエヌビディア(NVDA)を推奨しています。

BofAのアリヤ氏も同様にエヌビディアとアナログ・デバイセズ(ADI)をトップピックに選んでいるほか、ブロードコム(AVGO)を製品在庫の処理方法と供給過剰防止のための販売方法で成果をあげているとして評価しています。アリヤ氏はこの3つの銘柄を「オーバーウエイト」に格付けしています。

同氏はまた、ファブ業界が台湾以外の生産能力を増やそうとする中で、アプライド・ マテリアルズ(AMAT)とKLA(KLAC)といった半導体製造装置メーカーを高く評価しています。

さらにアリヤ氏は、電子設計自動化企業のケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)とシノプシス(SNPS)を「中国の規制によるEDA需要への影響に関する我々の懸念は、過度に保守的であることが証明された」として「ニュートラル」から「買い」に格上げし、目標株価を205ドルと410ドルに設定しています。12月16日の終値で見ると、それぞれ26%と25%の上昇の余地があることになります。

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