厳しい経済環境下でも成長が期待できる半導体株

ウォール街のアナリストたちは、アナログ・デバイセズ(ADI)について、経済環境が厳しくなっても成長が期待できる半導体株として評価しています。

同社は11月22日に四半期決算を報告しましたが、四半期の業績と経営陣による今期の業績予想は、いずれもウォール街の予想を上回りました。

バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏は23日、同社の目標株価を190ドルから200ドルに引き上げ、同社の格付けを「アウトパフォーム」に据え置きました。

同氏は、「ADIは、今後大きな局面に遭遇した場合、多くの同業他社よりもいくらか回復力があると考える。サイクルの影響を受けないわけではないが、我々はADIと他のアナログ/多角化企業とを比較して、ADIを引き続き選好している」と書いています。

プラシャンス・マヘンドラ・ラジャ最高財務責任者(CFO)は、22日のバロンズ誌との電話インタビューで、アナログ・デバイセズは自動車業界の販売動向による影響をライバル社より受けにくいと語っています。同社の半導体が使われる自動車は、従来の自動車よりも電源管理やデジタル・エンターテインメント・システム用に同社の半導体を多く必要としているそうです。

カウエンのアナリスト、ジョシュア・ブカルター氏も、ADIの目標株価を180ドルから190ドルに引き上げました。格付けは「アウトパフォーム」を維持しています。

「ADIは保守的な企業体質と強力な実行力、そして主要な産業用および自動車用セキュラー・ドライバーへの露出により、長期的に有利な立場にあると考える」と同氏は書いています。

アナログ・デバイセズは多くの産業で販売される製品に搭載される幅広い半導体を販売しています。顧客は12万5,000社以上で、産業機器市場および自動車市場向けが半導体売上高の半分以上を占めています。

*過去記事「ファンドマネジャーが推奨する割安に見える半導体関連株9つ

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