ポートフォリオを守ってくれる5つの優良株

先週、ウォールストリート・ジャーナル紙が、FRBメンバーが利上げペースの減速を議論していると報じた後、ダウ平均株価は4.9%上昇し、6月以来最大の週間上昇幅を記録しました。

しかし、このような減速期待はあくまで希望であり、可能性ではありません。消費者物価指数は9月に前年比8%以上の上昇を記録しました。10年物国債利回りは数年来の高水準で推移しており、景気後退を引き起こすかどうかはまだわかりませんが、利上げはすでに収益に影響を及ぼしています。

シティグループのストラテジスト、スコット・クロナート氏は、「株式市場と金利市場のボラティリティは長引きそうで、中期的に見れば、優良企業への投資に傾倒することが正当化される」と書き、安定した利益を上げている企業、利益率の高い企業、金利が上昇しても借入コストを比較的低く抑えることができる堅実な信用格付を持つ企業、などの優良株への投資を呼びかけています。

クロナート氏は、優良株を見つけるために、大型優良株に焦点を当てた最も人気のある5つの上場投資信託を調べ、それらのETFの中で比較的大きなウェイトを占めているものを選びました。

ピックアップされたリストに入ったのは、ターゲット(TGT)、エクソンモービル(XOM)、ジョンソン&ジョンソン (JNJ) 、マスターカード(MA)、コカコーラ(KO)の5銘柄です。

いずれも従来から名の知れた優良株ですが、今年に入ってからの流れでは、特に最後にあげられたコカコーラが注目されます。

同社の株価は2022年に入り5.4%下落していますが、その下落幅はS&P500の21%の下落とは比べものにならない小さなものです。

2023年の営業利益率は29%で、S&P 500の17%を上回るとアナリストは予想しており、コスト上昇を相殺するために価格を引き上げても、おそらくこの利益率を維持することができると考えられています。

消費財メーカーである同社の収益は非常に安定しており、株価のベータ値は0.61と、S&P500よりも変動が小さくなっています。

今後、米国の経済が不況に入るかどうかは不明ですが、上記の5銘柄を保有することで、ポートフォリオが被るダメージを少なくすることができるとクロナート氏は主張しています。

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