インテュイティブ・サージカル 好決算を発表し10%高

米国の医療ロボットメーカーであるインテュイティブ・サージカル(ISRG)が10月18日の市場終了後に第3四半期決算を発表しました。

第3四半期の売上は15億6000万ドルで、1株当たり1.19ドルの収益を計上しました。ファクトセット調べてはアナリストのコンセンサス予想は15億2000万ドルの売上高に対して1株当たり1.14ドルの利益を予想していました。前年同期との比較では、収益は変わりませんでしたが、売上高は14億ドルから増加しました。

またインテュイティブは、同社のロボット手術システム「ダヴィンチ・サージカルシステム」による世界規模の手術件数が第3四半期に前年同期比で約20%増加し、ウォール街の予想12.7%を大きく上回ったと発表しました。ダヴィンチは、子宮摘出術、大腸切除術、前立腺切除術などの低侵襲手術に使用されています。

「マクロ経済環境が厳しく、パンデミックの影響が残っているにもかかわらず、インテュイティブの中核事業は今期強化されました」と、CEOのゲリー・ガサートは決算発表で述べています。

また、通年の手術件数の伸びを、従来の14%〜16.5%の範囲から17%〜18%の範囲に上方修正する見通しをインテュイティブは示しています。

「このレンジの下限は、コロナによる入院の増加、地域のロックダウン、今年いっぱいの病院での人員削減圧力を依然として想定している」と、インテュイティブの財務担当者ブライアン・キング氏は決算説明会で述べています。また、「レンジの上限では、世界中のコロナ関連の入院が2022年の残りの期間を通して減少し続け、さらなる復活による大きな影響はないと想定している」とのことです。

この決算発表を受けインテュイティブの株価は10月19日の市場で高騰、昼過ぎの段階で10%高の213.15ドルで取引されています。

アナリストもこの決算に反応、トゥルイストのアナリスト、リチャード・ニューイッター氏は、12ヶ月の目標株価を230ドルから260ドルに引き上げ、同銘柄の「買い」の格付けを維持しました。

パイパー・サンドラーのアナリスト、Adam Maeder氏も、目標株価を260ドルから265ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」の格付けを維持しています。

*過去記事「インテュイティブ・サージカル 予想を下回る決算で下落もアナリストは強気

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