アップル あるアナリストによる第4四半期決算プレビュー

アップル(AAPL)は来週木曜日、10月27日のマーケット終了後に第4四半期決算を発表する予定ですが、その内容についてバーンスタインのアナリスト、Toni Sacconaghi氏が18日付けのリサーチノートで予想しています。

同氏は、第4四半期の売上高を903億ドル、1株当たりの利益を1.31ドルと見ており、ウォール街のコンセンサス予想である886億ドル、1.26ドルを上回ると見ています。第4四半期の業績は、サプライチェーンの緩和がもたらす恩恵の大きさと、再販業者や小売業者への在庫補充によって左右されると同氏は見ています。

アップルはパンデミック発生時に詳細なガイダンスの提供を中止して以来、現在に至るまで再開していませんが、今期も具体的なガイダンスではなく、売上の「ガイドライン」を提示するとSacconaghi氏は予想しています。

アナリストのコンセンサス予想が3.5%の成長となっていることから、もし、アップルの経営陣から第1四半期の一桁台後半の成長を示唆するコメントが出れば、ポジティブに捉えられると同氏は考えていますが、具体的な数字が出なくても定性的なコメントだけでも投資家のセンチメントに影響するとしています。

また、今年の第1四半期は前年同期に比べて週数が1つ多いことも、売上を7%押し上げる要因であり、現在のアナリストのコンセンサス予想で考慮されていない点だとSacconaghi氏は指摘しています。

しかし、肝心のiPhoneの需要動向については同氏は悲観的です。「消費者の支出の優先順位が変わり、金利上昇が需要を圧迫する可能性がある」ことからiPhoneの販売台数の伸びないことを懸念しているそうです。

Sacconaghi氏は、アップル株の「マーケットパフォーム」の格付けと170ドルの目標株価を維持し、今後3~6ヶ月のアップル株のリスク/リターンは中立からややネガティブと見ていると書いています。

2023年度の売上高は3,993億ドル、1株当たりの利益は6.26ドルと予想し、アナリストのコンセンサス予想の4,119億ドル、1株当たり6.44ドルを下回ると同氏は見ています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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