パロアルトネットワークスは割安とアナリストが推奨

モルガン・スタンレーのアナリスト、 Hamza Fodderwala 氏は、6月30日付けのリサーチノートでパロアルトネットワークス(PANW)の株価は依然として「割安」だと主張しています。

同氏は、同株式の「オーバーウェイト」レーティングと目標株価823ドルを維持しており、最近の水準から68%上昇する可能性を示唆しています。パロアルトネットワークスの株価は今年に入り11%下落しています。

Fodderwala 氏は2つの具体的なポイントに焦点を当てています。

まず、同氏は、投資家が同社の比較的高い株式ベースの報酬費用を過度に懸念していると考えています。同氏も認めているように、パロアルトネットワークスの株式ベースの報酬は売上高の約20%で、ライバルのチェックポイント(CHKP) の約5%、フォーティネット(FTNT)の約7%を大きく上回っています。しかし、この数字が高いのは、買収した企業の主要な幹部を確保するために株式を発行するM&A活動が大きく影響しているとも述べています。

パロアルトネットワークスのフリーキャッシュフロー・マージンは30%を超えており、年換算のフリーキャッシュフローは20億ドル以上であることを同氏は指摘しています。また、2022年7月期以降、年率10億ドルから15億ドルの自社株買いが可能で、今後の株式報酬制度による希薄化を補って余りあるものと同氏は考えています。

Fodderwala氏の2つ目のポイントは、パロアルトネットワークスが一般に認められた会計基準で黒字になるのは1~2四半期以内であり、過去12カ月のベースで早ければ2023年初頭から中旬に黒字になることです。そうなれば、同社はS&P 500の「有力候補」になると同氏は見ています。一般的に、株価指数に採用されると、株価は上昇します。

2023年暦年の予想フリーキャッシュフローの約20倍で取引され、トップラインが30%成長し、「マクロの不確実性の中で支出を確保する耐久性」を考えると、パロアルトネットワークスは「我々のソフトウェアの世界で最も魅力的なリスク報酬の1つ」であるとFodderwala氏は結論付けています。

*過去記事「今すぐ買うべき爆発的に成長している3つのハイテク株

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