米国EV充電市場のリーダー、チャージポイントに「買い」推奨

  • 2022年6月18日
  • 2022年6月18日
  • BS余話

B. ライリー証券のアナリスト、クリストファー・サウザー氏は6月16日、電気自動車充電設備メーカーの チャージポイント(CHPT)に「買い」の格付けを行い、目標株価20ドルとしました。

同社の「圧倒的な市場シェア、公共充電における先行者利益、フリートおよび家庭用充電を拡大する成長戦略」を推奨の理由としています。

チャージポイントは北米で商業用、フリート用、家庭用の3つの主要な事業ラインを持っており、さらに、売上を上げるための同社のアプローチと、そのために利用や売電だけに頼らないという点が気に入っているとサウザー氏は付け加えています。

一方、競合するブリンク( BLNK)については、格付けを「ニュートラル」とし、目標株価 15ドルでカバレッジを開始しました。

自治体、複合施設、ホテル、集合住宅、ヘルスケア施設などの高密度、高容量の場所で独自の充電スタンドを所有、運営するという ブリンクのアプローチは困難であると判明する可能性があると判断しています。

「低速充電のほとんどは、今後も自宅やオフィスなど、電気料金が安いか補完的な場所で行われる可能性が高く、ドライバーが、同社が重視してきたレベル2の充電速度にプレミアム価格を支払う意思は薄れると考えられることから、当社は、迅速な投資回収のために利用状況に依存する自社所有モデルには慎重だ」とコメントしています。

また、サウザー氏は、自社でEV充電ステーションを構築するために必要なコストは相当なものであり、「大企業の方が、資本市場へのアクセスも良くなる可能性が高い」と考えていることも付け加えています。

チャージポイント、ブリンクの競合先には、EVゴー(EVGO)、ボルタ(VLTA)、 ウォールボックス(WBX)そしてテスラ(TSLA)といったところが含まれます。

ポジティブな面としては、ブリンクは今週初め、メリーランド州Bowieにある株式非公開企業SemaConnectを買収する計画を発表しています。サウザー氏は、この買収によって、バイデン政権の「バイ・アメリカン」指令に対応できるようになり、ブリンクに利益をもたらすと述べています。

6月17日の終値は、チャージポイントが12%高の14ドル、ブリンクが10%高の15.9ドルとなっています。両銘柄とも今年に入って苦戦しており、年初来でチャージポイントが29%、ブリンクが41%下落しています。

ファクトセットの調べては、14人のアナリストのうち、11人がチャージポイントを「買い」と評価し、3人が「ホールド」と評価。3人がブリンクを「買い」と評価し、5人が「ホールド」と評価しています。

*過去記事「チャージポイント 米国EV充電市場における圧倒的なリーディングカンパニー

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