音楽とゲームで成長し続けるアップル

アップル(AAPL)は、様々なサービスからの貢献度を明らかにしていませんが、ウォール街は常にそのヒントを探っています。J.P. モルガンのアナリストSamik Chatterjee氏は、6月13日付けのリサーチノートで、アップルのサービスポートフォリオの2つの要素である音楽とゲームの見通しを評価しています。

音楽については、2025年には全世界で550億ドルの市場が形成され、この分野の総加入者数は約9億人に達すると見ています。

同氏は、Apple Musicはスポティファイ(SPOT)に次ぐ市場第2位の地位を維持できると考えていますが、特にアマゾン(AMZN)とアルファベット(GOOGL)のGoogleがそれぞれ所有するAmazon MusicとYouTube Musicといった一部の新規参入者の人気が高まってきていることも付け加えた上で、この市場を席巻するのは、この4社になると述べています。

Chatterjee氏は、Apple Musicの年間売上高が2021年の52億ドルから2025年には66億ドルに達し、近年の2桁成長から1桁台後半に成長が鈍化すると推定しています。

同氏は、Apple Musicの加入者数が約7,800万人で、スポティファイのプレミアム版の加入者数が1億7,000万人、広告付きでサービスを利用しているスポティファイの加入者数は2億3600万人であると推定しています。また、2021年末のAmazon Musicの加入者数は7000万人、YouTube Musicの加入者数は5000万人と推定しています。

一方、Appleのゲーム事業は規模が小さく、新しいもので、同社のモバイルゲーム定額制サービス「Apple Arcade」は2019年に開始されました。

Chatterjee氏は、2028年の世界のゲーム市場規模を3600億ドル、そのうち約2000億ドルがモバイル端末で利用されると推定しています。

同氏は、アップルのゲームサービスは、200以上のタイトルがあり、広告やアプリ内課金がなく、月額5ドルで利用できることが魅力的だと考えています。ゲーム事業の売上は、2021年の推定2億7000万ドルから、2025年には12億ドルに達すると同氏は考えています。これは強力な成長ですが、年間800億ドル近い売上をあげているアップルのサービス事業全体の規模から見れば、微々たるものです。

Chatterjee氏はアップル株のオーバーウェイト格付けと200ドルの目標株価を維持しています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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