デジタルオーシャン 1株当たり利益の未達で大幅下落

デジタルオーシャン(DOCN)は5月5日の市場が開く前に第1四半期決算を発表しました。

売上高は前年同期比36%増の1億2,730万ドルに達し、アナリスト予想の1億2,630万ドルをわずかに上回りましたが、調整後(非GAAP基準)の1株当たり利益が0.07ドルで、アナリストのコンセンサス予想0.12ドルを下回ってしまいました。

このボトムラインの未達が株価の大幅な下落を招いています。発表後のプレマーケットで8%程度下落しましたが、マーケットが開くと市場全体が大きく落ち込んだ影響を受けて下落幅を拡大、18.92%減の35.32ドルで取引されています(米国東部時間1:48PM)。

株価は大きく下がってしまいましたが、今回の決算報告では、特に2021年の同社の成長と比較して、好感すべき点がたくさんありました。2022年第1四半期の売上の36%増は、2021年第1四半期に報告された29%の成長率を上回り、第4四半期の37%の成長率に匹敵する成長率を記録しました。

さらに、調整後営業利益率11%は、前年同期と比較しても良好な安定性を示しています。第1四半期は通常、マージンのパフォーマンスが最も低い期間であることを考えると、経営陣は、売上が成長を続けるため、年間を通じてマージンが改善すると予想しています。

顧客一人当たりの支出額が増加していることは、収益性の継続的な改善にとって良い兆候です。純ドル維持率は、前年同期の107%から当四半期は117%へと改善しました。これは、顧客一人当たりの平均売上が前年同期比28%増となったことに寄与しています。

経済的な逆風や成長への期待の低下など現在の環境を考慮すれば、堅実なスタートと言えるかもしれません。最近買収したソフトウェア開発者向け教育サイト「CSS Tricks」は、ウェブサイトのトラフィックを前年比70%増とし、クラウドサービス市場におけるデジタルオーシャンの今後のさらなる成長を示唆しています。

デジタルオーシャンは第2四半期の売上を1億3,300万ドルから1億3,500万ドル、通年の売上高を5億6,400万ドルから5億6,800万ドルの範囲に収め、中間値で前年比32%の伸びを示すと予想しています。

経営陣は、ウクライナとロシアにおける800万ドルから1000万ドルの減収を、デジタルオーシャンへの支出を増やせる地域の特定の顧客をターゲットにするなど、現在進行中の他の成長イニシアチブで相殺できると考えています。

*過去記事はこちら デジタルオーシャン DOCN

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