今ペイパルを買うべき3つの理由

ペイパル(PYPL)は2021年下期に大きく売り込まれました。7月下旬に310ドルの史上最高値を記録した後、株価は右肩下がり。現在はその高値を40%近く下回っています。株価は2020年10月の水準にまで落ち込んでしまいました。しかし、この株価のリセットは、投資家に大きな買い場を与えています。

ペイパルでは、ユーザーがお金の送受信、購入、暗号通貨の取引などを行うことができます。また、ピアツーピアの決済プロセッサーであるVenmoも運営しています。フィンテックのリーディングカンパニーとして、ほぼすべての金融環境に対応したソリューションをペイパルは提供しています。

噂されているピンタレストの買収など、株を売るいくつかの理由がありましたが、以下の理由によって長期的な投資家にとって今は買いに動く絶好の時期と思われます。

 評価額の下落と利益率の上昇

パンデミックの初期にペイパルの評価額は急上昇しました。消費者のオンライン化が進み、デジタル決済やオンラインショッピングなどの需要が急増したことで、市場は同社の可能性を認識しました。しかし、最近の株価下落の後、株価収益率はコロナ流行前のレベルに戻っています。

2021年にはハイテクセクター全体で高額なバリュエーションが一般的でしたが、歴史的に見ても、45倍という現在の倍率はペイパルにとって高すぎるものではありません。

2021年2月の投資家説明会で、経営陣は2025年までの野心的な見通しを示し、トップラインの20%成長と営業利益率の上昇により、ペイパルは年平均22%の割合で売上を伸ばしていくとしました。この見通しが実現すれば、売上の拡大によって株価は上昇し、市場を揺るがすようなリターンを得ることができるものと思われます。

総支払額と取引数の増加

ペイパルは、年間数十億件の取引から利益を得る決済ビジネスを中核としています。総支払額(TPV)が増加することは、ペイパルにより多くの売上をもたらします。

第3四半期には、TPVが前年同期比26%増の3,100億ドルに達し、13%の売上成長を達成しました。この結果は、TPVが38%増加し、売上が25%増加した前年同期の好調な業績との比較で成し遂げられただけに、印象的なものとなっています。

アクティブアカウント数も15%増の4億1,600万となり、ユーザーがプラットフォームを利用する頻度が高まっています。

新しい機会

ペイパルは、ユーザーの日常的な財務のワンストップショップになりつつあります。同社のスーパーアプリは、暗号通貨の取引、貯蓄口座、口座振替など、機能を拡大しています。デジタルウォレットは世界中でますます普及していますが、ペイパルはこの分野のリーダーになることを目指しています。

この目標を達成するために、同社は最近、アマゾンとの提携を発表しました。アマゾンでは、レジでのペイパルの使用は認められていませんが、今年から8,000万人以上のユーザーを誇るVenmoの使用が可能になります。

また、同社にとって重要な拡大は、BNPL(Buy Now, Pay Later)によるものです。CNBCの調査によると、買い物客の7%がホリデーシーズンの購入にBNPLを利用すると答えています。CEOのダン・シュルマン氏によると、ブラックフライデーにはBNPLの利用が400%増加し、約75万回利用されたとのことです。また、昨年11月には、100万人のユーザーがBNPLサービスを初めて利用し、同社の記録となりました。

 


ペイパルがそのエコシステムを拡大し続けていることを考えると、パンデミック前の水準に戻った今の評価額はあまりにも近視眼的です。市場が優れたビジネスを割安な価格で放置することはあまりなく、ペイパルが2022年にすぐに立ち直る可能性は高いと思われます。

*過去記事はこちら ペイパル PYPL

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