VMウェア 決算への失望売りで下落

エンタープライズ・ソフトウェア・プロバイダーであるVMウェア(VMW)が、会計年度第2四半期決算を8月26日の通常取引終了後に発表しました。

7月30日に終了した四半期において、VMウェアは31億4,000万ドルの売上を報告し、これはコンセンサス予想と一致するものでした。しかし、投資家はその内容に満足しなかったようです。

従来のオンプレミス型ソフトウェア事業のライセンス収入は、3%増の7億3,800万ドルで、コンセンサス予想の6億9,900万ドルを上回りました。

一方、サブスクリプションおよびSoftware-as-a-Service収入(基本的にはクラウド事業)は、23%増の7億7,600万ドルとなりましたが、市場のコンセンサスである7億9,900万ドルを下回りました。

市場は、オンプレミス事業からの売上ではなく、クラウドからの売上の増収を望んでいたようで、発表後株価は下落しています。

VMウェアのCFOであるZane Rowe氏は、当四半期の業績は良好であったと考えているものの、サブスクリプションとsoftware-as-a-serviceの部分が、業界の予想よりもやや低調であったことを認めています。

同氏は、特にアジア地域において、更新時期を迎えた保守的な顧客が、クラウドへの移行ではなく従来の永久ライセンスモデルを選択したと述べています。しかし、同社では引き続き、売上構成に占めるクラウド部分の割合が増加することを期待していると述べています。

投資家が、顧客がソフトウェアのクラウド版を採用することを好むのには理由があります。それは、売上がより予測しやすくなり、新製品のクロスセルが容易になる傾向があるからです。

同社によると、将来の仕事を評価する指標である履行義務の残高は、第4四半期末時点で112億ドルとなり、前年同期比で8%増加しました。

また、サブスクリプションおよびSaaS(Software-as-a-Service)の年間継続収入は、26%増の32億ドル超となりました。

非GAAPベースの利益は、1株当たり1.75ドルとなり、1株当たり1.64ドルという業界のコンセンサスを上回りました。一般に認められた会計基準では、4億1,100万ドル、1株当たり97セントの利益となります。

VMウェアはデル・テクノロジーズ(DELL)が過半数の株式を保有しており、デルの現保有者に同社の株式を配布する計画を発表しています。VMウェアは、この取引が11月初旬に完了すると予想しています。デルは26日午後、予想を上回る四半期業績を発表しています。

VMウェアの株式は26日の時間外取引で5.65%減の149.82ドルとなりました。

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