セールスフォース アナリストの目標株価引上げ相次ぐ

  • 2021年8月27日
  • 2021年9月2日
  • BS余話

セールスフォース・ドットコム(CRM)が発表した同社の会計年度第2四半期決算を受けて「セールスフォース 業績が予想を上回り株価上昇」、アナリストの目標株価引上げが相次いでいます。

モルガン・スタンレーのアナリストであるキース・ワイス氏は、リサーチノートの中で、「成長性と収益性のバランスをとるための新たな規律は、第2四半期の業績と、2022年度の売上高および利益率の目標を大幅に引き上げたことで明らかになった」と述べています。

同氏は、「オーバーウェイト」の評価を継続するとともに、目標株価を285ドルから305ドルに引き上げました。

最近完了したSlackの買収に対する投資家の懸念もあって、セールスフォースの株価はこれまでの1年間でアンダーパフォームしており、他のクラウドソフトウェア企業よりも低い評価となっていると同氏述べています。

また、ソフトウェアセクターでは、「強力なフランチャイズ企業で、主要な長期的成長要因に適したポジションにあり、ファンダメンタルズが改善されていて、同業他社と比べて大幅な割引価格で取引されている企業を見つけるのは難しいが、セールスフォースは、そのような企業のひとつである」と述べています。

シティのアナリストであるタイラー・ラドケ氏は、セールスフォースに対して「中立」の評価を継続していますが、今回の業績には批判すべき点があまりないと述べ、トップラインの成長率と収益性の両方に「十分なレベルのアップサイド」があるとしています。

同氏は「事業全体の緩やかな再加速の証拠、大規模な取引実績の要因に関するコメント、最近買収したSlackの機会に対する自信など、すべてが有望である」と評価しています。

ラドケ氏は、目標株価を250ドルから280ドルに引き上げ、今後は9月23日に予定されている同社のアナリスト・デイに注目が集まると述べました。

J.P.モルガンのアナリストであるマーク・マーフィー氏は、同社の株式を「オーバーウェイト」とする評価を継続し、目標株価を250ドルから310ドルに引き上げました。

「セールスフォースは、厳しい環境にもかかわらず、力強いトップラインの成長を報告し、継続的な利益率の向上と相まって、同社の軌跡に新たな局面をもたらした」と述べ、5四半期連続でトップラインの成長率が20%を超えたことを指摘しています。

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