ロク 買収報道やアナリスト推奨で上昇

ロク(ROKU)の株価は6月23日、前日比4.51%増の421.7ドルとなりました。

この日はまずドイツ銀行のアナリストであるジェフリー・ランド氏が、ロクに対する「買い」の評価と500ドルの目標株価を維持することを発表したことで株価は上昇しました。

同氏は、視聴率と広告の動向が、ロクの第2四半期の業績が予想を上回るシグナルになると考えており、長期的には、ストリーミングへの移行が進んでいることや、市場におけるロクの競争力を考慮して、同社に強気の見方をしています。

更に米国東部時間の午後にウォール・ストリート・ジャーナルがコムキャスト社のブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)の戦略に関する記事を掲載したことが市場に伝わりました。

この中でジャーナル紙は、コムキャスト社のCEOに近い人物を引用して、ロバーツ氏がバイアコムCBSとの合併やロクの買収を行う可能性があると報じました。同紙は、ロバーツ氏が「合併を求める必要性を感じていない」と述べたことも併せて報じています。

バイアコムCBSについては、コムキャストの合併対象として浮上したのは今回が初めてではありません。ただ合併を行うには、BofA グローバル・リサーチのメディアアナリストであるジェシカ・ライフ・アーリック氏が先月指摘したように、コムキャストがすでにNBCを所有していることから、CBSのスピンオフが必要になると思われます。

それでも、この記事が公開された直後の午後2時半過ぎには、バイアコムCBS(VIAC)とロクの株価が急上昇しました。

ロクの株価は、今年の春にパンデミックの影響で大きく下落しましたが、5月につけた2021年の安値からは約47%上昇しています。

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