インフレ来る!今買うべき5つの銘柄

  • 2021年4月28日
  • 2021年4月28日
  • BS余話

何兆ドルもの財政刺激策によって需要が喚起されている米国。3月の生産者物価は前年同月比4.2%上昇し、2011年以来最大の上昇率となりました。

インフレの到来が意識されるようになり、投資家は対応策を考えはじめています。

コストの上昇よりも早く価格を上げた企業の株価は、そうでない企業の株価を上回る傾向にあります。それは、価格競争力の高さが、売上高の増加と利益率の拡大をもたらし、高い収益成長率を実現するからです。

UBSによると、消費者物価指数が年率3%を超える状態が6ヵ月間続いた場合、価格決定力の高い企業の株価は、歴史的に見て翌年に12%ポイント上昇するといいます。

UBSは、2010年以降、強力な価格決定力と利益率の拡大を実現している大規模資本の企業の株式をスクリーニングしました。UBSのストラテジストは、他の大型株と比較した際の価格決定力を示す「価格決定力Zスコア」を算出。このスコアで上位となった企業の多くは、その業界で高い市場シェアを持っており、競争力のある製品を提供しているため、価格を引き上げることが可能であるとしています。

その中でも特に優れた5社を、スコアの高いものから紹介します。

リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)

スコア:1.69

同社のいくつかの医薬品は競争力があり、高価格になる可能性があります。

バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)

スコア:1.55

昨年10月、バーテックスは開発中の薬の試験結果が期待外れだったため、投資家の支持を失いました。しかし、時価総額550億ドルの同社は、医薬品の価格設定に強い実績を持っており、3月にバロンズ誌は、株価が下落した後、同社を魅力的な買い材料と評価しました。

コムキャスト(CMCSA)

スコア:1.53

通信会社である同社は、ストリーミングサービス「Peacock」を開始します。消費者が従来のテレビから、より低コストのストリーミングに移行するにつれ、デジタルエンターテイメントの契約は価格が上昇すると考えられます。

ジャズ・ファーマシューティカルズ(JAZZ)

スコア:1.48

同社は、4月下旬、新しい経口剤に関するフェーズ3試験の結果を「ポジティブ」と発表しました。この結果は、この薬の価格決定力を支える可能性があります。

エスティ・ローダー(EL)

スコア:1.42

エスティ・ローダーはスキンケア用品、化粧品、香水メーカー。中国でのプレゼンスを強化しており、スキンケア製品に高い関心が寄せられています。

インフレは必ずしも株式に悪影響を与えるものではありません。適切な会社を探せばいいのです。それぞれの製品カテゴリーにおいて競争力のあるポジショニングを持つ企業が狙い目です。

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