最近、ますますファイバー(FVRR)のビジネス・スキームに惹かれていて、これは10倍株になるとの確信を深めています。そのことをまた書こうと調べていたんですが、これを見つけて気が変わりました。
*ファイバーの過去記事はこちら。
それは先日行われたアメリカン・フットボール、第55回スーパーボウルのテレビ中継で流されたファイバーのCMです。
このCMを理解するためには、昨年11月に全米で話題になったニュースを知っていなければいけません。
それは、トランプ前米国大統領陣営の記者会見の場所を巡るニュース。
民主党のバイデン前副大統領の当選確実がメディアで報じられた直後に行われたトランプ大統領の弁護団による記者会見の場所となったのは、郊外にある小さな造園業者フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングの駐車場で、しかも火葬場とアダルトショップに挟まれた敷地だった。
出所:トランプ陣営の会見場巡り「死ぬまで笑いのネタに」(日刊スポーツ)
どうやら、フォーシーズンズホテルを予約したつもりが、実際はアダルトショップと火葬場の間にある造園業者だったということのようで、「最高のジョークだ」「死ぬまで笑いのネタになる」と全米の笑いものになってしまったそうです。
ファイバーのCMはこの珍事件を下敷きにしたもの。案内役として全編登場する女性は造園業者フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングのオーナーで社長のマリー・シラボーさんです。
このCMに関するファイバーのプレス・リリースには、フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングの起用は、現在ファイバーが展開している中小企業向けの広告キャンペーン「It Starts Here」の一環だみたいなことが書かれていますが、それは建前で、意図していることは明らか。会見場事件をネタにしたジョークですよね、これ。
冒頭の ”Success. It’s often right place, right time.” から始まって最後の ”Is this a lobby?” ”This is not a hotel” というやり取りまで、事件を思い出せるセリフのオンパレード。
事件のことを知らなくて最初は見たんで、何のことやらさっぱりだったんですが、背景を知って改めて見ると、ニヤニヤすることしきりでした。
他にも訳知りの人が見ると面白い場面があるんでしょうが、私には分からず。最後の方で、地中から出てきた男性が “We found a fifth season!”と叫んで周りが拍手する場面も???
「フォーシーズン、四季にちなんだ言葉?」ぐらいしか浮かびませんでしたが、ジムで運動していてひらめきました。「フィフス、ファイブ、ファイバー!」
そうか、5番目のシーズン、すなわち、ファイバーか!
「ファイバー」の由来は「five dollar」から。IT業界のギグワーカーが5ドルを手っ取り早く稼ぐ方法として始めたことからこの名前がついたこと、「5」が彼らにとっては意味を持つ数字であることを思い出せてたらすぐに気づいてたのに。鈍くてお恥ずかしい限りです(^^;)
このCM、大好評だったようです。放映後、ファイバーの検索数が跳ね上がったとか。検索数がなんと前日比で7,845%上昇!。スーパーボウル、視聴者数が9,640万人だったそうですから、効果は絶大ですね。何百万人もの人々がパンデミックの影響で仕事に就けない中、この広告はタイミングが良かった、なんて言われてますが、このCM見て即仕事探しで調べたって人は少ないのでは。どういう会社?っていう好奇心ですよね、きっと。
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