ギグエコノミーの旗手 ファイバー(続編)

昨日に続いてファイバーを。

透明性

企業とフリーランサーの橋渡し役であるファイバーのサービスの特徴のひとつがその透明性です。

買う側、つまり仕事を頼む側に余計な心配をさせません。仕事の品質、価格。どちらも不安を持たせない仕組みを作っています。

仕事を売る側、フリーランサー側も同じです。値切りや他のフリーランサーとの比較など、彼らが嫌う交渉を排除しています。

NPS(ネットプロモータースコア)という指標でみると、買う側のスコアは67。売る側のスコアは78なんだそうです。NPSとは「企業やブランドに対してどれくらいの愛着や信頼があるか」を数値化する指標で値が多くなればなるほど愛着や信頼があることを示すのですが、50を超えることは稀だとか。その透明性によってファイバーが双方から信頼を得ていることを示しています。

売り手と買い手の好循環

この双方からの信頼の上にファイバーの成功はあるようです。より多くのフリーランサーが使うから、より多くの企業が集まり、より多くの仕事があるから、それを求めて、また多くのフリーランサーが登録する。

その結果として2020年第3四半期では、アクティブなバイヤーの数は前年同期比で+37%。一方、新規フリーランサーの登録数は米国だけで前年同期比で+48%。いずれも飛躍的な伸びを記録しています。

伸びる余地は十分

売る側、買う側、双方の信頼を勝ち得て伸びているファイバー。現在の時価総額は70億ドル弱です。15の業界、年間売上合計1,150億ドルの世界市場をターゲットにしているだけに、伸びる余地は十分にあります。

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