バーチャル診療の王者 テラドック

精密医療

プレシジョン・メディシン(精密医療)をご存知ですか? 患者の個人レベルで最適な治療方法を分析・選択し、それを施すこと。それぞれの患者に合った最適な治療を行う医療のことです。
精密医療はいま大流行しており、治療プロセスをパーソナライズする製品は、大きく成長する可能性を秘めています。そこにテラドック(NYSE:TDOC)の大きな可能性があります。

バーチャル訪問の増加

テラドックはバーチャルヘルスのパイオニアです。世界中の患者に24時間365日、医療従事者へのインターネットアクセスを提供しています。

その機能によって、テラドックはコロナ禍で大きな恩恵を受けました。医師たちが、慢性疾患を持つ病気やリスクのある患者が病院を訪れないように努めた結果、テラドックのプラットフォーム上でのバーチャル訪問が大幅に増加しています。過去2四半期で、テラドックの総訪問回数は前年同期の3倍以上になりました。テラドックの通期決算では、2020年の総訪問数が1,000万件を突破することが予想されています。

重要な治療ファシリテーター

コロナウイルスワクチンの登場のおかげでバーチャル訪問の回数は少し鈍化するかもしれません。それでも、テレヘルスは個別化された治療プロセスの未来を大きく左右するものであることに変わりはありません。患者や医師にとってのバーチャル訪問の利便性と、保険会社にとってのテレヘルスに関連した請求コストの低下により、テラドックは今後何年にもわたって重要な治療ファシリテーターとしての地位を確立していくはずです。

リヴォンゴ・ヘルスの買収

また、テラドックが昨年10月、急成長しているリヴォンゴ・ヘルスを現金と株式の取引で買収したことも見逃せません。
高血圧や糖尿病などの慢性疾患を日常的にデータ管理・分析することで、健康的な生活スタイルの維持を目指すデジタルヘルスプラットフォームの開発・提供に従事していたリヴォンゴ。買収前には40万人以上の糖尿病患者の会員を記録しており、黒字化も目前でした。
糖尿病だけではなく、別の慢性疾患への対応を進めることでその前途は洋洋。テラドックとのクロスセルは大いに効果を発揮しそうです。

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