メタに強気評価 JPモルガンが目標株価920ドル、ミューズを「ChatGPT以来」の有力AIと評価

JPモルガンがメタの目標株価を920ドルに引き上げ

マーケットウォッチは9月24日、メタ・プラットフォームズ(META)について、JPモルガンが目標株価を従来の820ドルから920ドルへ引き上げたと報じました。

今回の評価引き上げで大きな材料となったのが、メタが展開するAIエージェント「ミューズ」です。

JPモルガンは、ミューズが今後、消費者向けAIサービスとして広く利用される可能性に注目しています。マーケットウォッチが報じた記事では、ChatGPT登場以降の消費者向けAIアプリケーションの中でも、特に大きな存在になる可能性があるとの見方が紹介されています。

メタ株は直近1カ月で約30%上昇していました。一方、9月23日のプレマーケットでは約2%安の729.59ドルとなっており、急上昇後の利益確定の動きもみられました。

ただ、ウォール街では株価の短期的な動き以上に、ミューズがメタの新しい成長エンジンになる可能性への関心が高まっています。

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ミューズがショッピングの入り口になる可能性

ミューズの特徴として注目したいのが、外部企業のサービスと接続できる「コネクター」です。

メタが開催したConnectカンファレンスでは、ミューズがウォルマート(WMT)、ベスト・バイ(BBY)、セフォラ、ウェイフェア(W)などと連携できることが示されました。

利用者がAIに「この条件の商品を探してほしい」と依頼し、そのまま商品の比較や購入まで進めるようになれば、AIは単なる情報検索ツールではなく、実際の消費行動を仲介する存在になります。

JPモルガンは、将来的にミューズ経由で成立した取引について、メタが手数料やコミッションを受け取るビジネスモデルへ発展する可能性を指摘しています。

現在のメタは広告収入への依存度が高い企業ですが、AIエージェント経由の電子商取引から収益を得られるようになれば、新しい収益源が加わることになります。

これはミューズを見るうえで非常に重要なポイントです。

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アマゾンがミューズとの連携を認めていない意味

一方で、AIショッピングが簡単に広がるとは限りません。

マーケットウォッチは、アマゾン(AMZN)がミューズによる自社ストアへのアクセスを認めていないことも紹介しています。

この動きは、AIエージェントをめぐる今後の競争を考えるうえで興味深い材料です。

消費者がAIを通じて商品を検索し、そのまま購入するようになれば、小売企業のウェブサイトやアプリを直接訪れる機会が減る可能性があります。

AI企業側が顧客との最初の接点を握れば、購買データや商品選択の主導権もAI側へ移る可能性があります。

そのため、ウォルマートなどのようにAIエージェントとの連携を進める企業と、アマゾンのように自社プラットフォームを重視する企業との戦略の違いが、今後さらに鮮明になる可能性があります。

AR・VR事業にも再評価の動き

メタの成長材料はミューズだけではありません。

マーケットウォッチによると、モルガン・スタンレーはメタの目標株価775ドルを維持しましたが、Connectで披露されたAR・VR関連製品については前向きな見方を示しました。

これまでメタのAR・VR事業は、巨額の投資に対して十分な収益が見えてこないとして、投資家から厳しい目を向けられてきました。

しかし、新たに示された製品は従来モデルより軽量化され、装着感や機能面でも改善が進んでいると評価されています。

モルガン・スタンレーは、こうした製品が2027年に向けた新たな上昇材料になる可能性があり、現在のメタ株にはAR・VR事業の成功が十分に織り込まれていないとの見方を示しています。

AIに加えてAR・VRまで再評価されれば、メタ株を見る際の投資テーマはさらに広がります。

メタは広告会社からAIプラットフォーム企業へ

今回の記事で最も注目したいのは、ミューズが単なるAIチャットサービスではなく、消費者の行動そのものを仲介するプラットフォームとして評価され始めている点です。

メタはフェイスブック、インスタグラム、ワッツアップなど、世界規模の利用者基盤を持っています。

これらのサービスにミューズが組み込まれれば、他のAI企業にはない規模でAI機能を利用者へ展開できる可能性があります。

さらに、AIエージェントの利用が急拡大すれば、AIモデルを動かす推論処理も増加します。これはメタだけでなく、AIを支える半導体やデータセンター関連企業にも影響を与える可能性があります。

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広告、SNS、AIエージェント、ショッピング、AR・VRが結びつけば、メタはこれまでの広告中心の企業から、AI時代の巨大プラットフォーム企業へと変化する可能性があります。

ただし、ミューズ経由の購買が実際にどこまで普及するのか、メタがどの程度の手数料を得られるのかはまだ分かりません。競合企業との連携や規制面も含め、今後確認すべき点は多く残っています。

それでも、JPモルガンが目標株価を920ドルへ引き上げたことは、ウォール街がミューズを単なる新機能ではなく、新しい収益機会として見始めていることを示しています。

今後のメタ株を見るうえでは、ミューズの利用拡大、外部企業との連携、ショッピング機能の収益化、そしてAR・VR製品の普及が重要な確認ポイントになりそうです。

情報ソース: MarketWatch: “Meta gets price-target boost as JPMorgan says Muse agent has potential to become the top AI application since ChatGPT” (By Steve Goldstein, Sept. 24, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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