エヌビディア株は今が買い場?モルガン・スタンレーが最優先推奨に格上げした3つの根拠

AIブームの主役でありながら、2026年初頭から軟調な値動きを見せているエヌビディア(NVDA)。しかし、モルガン・スタンレーが3月2日、同社を再び半導体セクターのトップピック(最優先推奨銘柄)に指名したことで、市場の空気は変わりつつあります。

今回の格上げの背景にあるデータから、今後の展望とエヌビディの将来性について分析します。

業績と期待値のギャップが生んだ割安感

まず注目すべきは、エヌビディアの業績予想と株価の乖離です。過去6ヶ月間で今期利益予想が38%も上昇しているにもかかわらず、株価はモルガン・スタンレーが前回推奨変更を行った時とほぼ同水準に留まっています。

これは、市場がAI投資の持続性に慎重になり、実態以上に控えめな評価を下していた可能性を示唆しています。2027暦年の予想利益に対して18倍という現在の指標は、ハイテク成長株としては現実的な数字です。先行して300%〜900%もの急騰を見せたサンディスク(SNDK)やマイクロン・テクノロジー(MU)といったメモリ関連株と比較すると、相対的なバリュエーションの修正が起こるステージに入ったと言えます。

3年間の前払いが証明するインフラ需要の長期化

AI投資は一過性のブームではないかという懸念に対し、最も強力な反論の根拠となるのがハイパースケーラーと呼ばれる大規模クラウド事業者の動きです。これらの企業は、メモリサプライヤーに対して全額前払いを含む3年間の長期注文を行っています。

メモリは演算処理装置であるGPUとセットで稼働するため、メモリへの長期投資は、AIインフラの拡張が少なくとも3年スパンで計画されていることを意味します。この確約された需要が存在する限り、チップ供給の中心にいるエヌビディアの優位性は今後も維持されると考えられます。

ベラ・ルービンと推論特化型チップへの布石

競合他社の追い上げも事実として存在します。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の台頭や、アルファベット(GOOGL)およびブロードコム(AVGO)によるカスタムチップへのシフトは、エヌビディアの独占を脅かす要因に見えるかもしれません。

しかし、エヌビディアは二段構えの戦略でこれを迎え撃つ構えです。まず、次世代プラットフォームであるベラ・ルービンを2026年後半に出荷開始する予定であり、性能面でのリーダーシップを維持する計画です。さらに、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、スタートアップ企業のグロックと提携し、新しい推論向けチップシステムを計画しているとされています。

これまで学習用チップで圧倒的だったエヌビディアが、より市場規模が大きいとされる推論領域へ本格的に注力することで、さらなる成長の原動力を確保しようとしている姿が浮かび上がります。

結論:2026年は実力評価の年

モルガン・スタンレーの判断は、過熱した期待感が落ち着き、純粋に稼ぐ力に基づいた評価へ移行したことを物語っています。競合の追い上げはあっても、需要が供給を上回り続けている現状、そして次世代チップの投入サイクルを考慮すれば、現在の停滞は次なる飛躍に向けた健全な調整である可能性が高いと言えます。投資家にとって、このエントリーポイントがどのような結果をもたらすのか、2026年後半のベラ・ルービンのローンチが大きな節目になると予想されます。

情報ソース: MarketWatch: “ Nvidia’s stock is Morgan Stanley’s new top chip pick — replacing Micron ” (By Emily Bary and Britney Nguyen, March 2, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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