バロンズが「2026年の推奨10銘柄」を発表:割安株への回帰に注目

2025年も残りわずかとなり、米国の著名投資週刊紙バロンズ(Barron’s)恒例の「翌年の推奨銘柄(Top Picks)」が発表されました。

S&P500種指数は2025年も好調を維持していますが、現在の市場全体のPER(株価収益率)は2026年予想ベースで22倍前後と、割高感が意識される水準にあります。

こうした中で発表されたバロンズのリストは、加熱した市場全体を追うのではなく、「見過ごされている割安な価値(バリュー)」に焦点を当てている点が印象的です。

今回は、バロンズが挙げた10銘柄の顔ぶれを確認しつつ、そこから読み取れる2026年の投資戦略について考察していきます。

バロンズが選出した10銘柄リスト

記事で紹介された「2026年の推奨銘柄」は以下の通りです。

  • アマゾン・ドット・コム(AMZN)
  • ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)
  • コムキャスト(CMCSA)
  • エクソンモービル(XOM)
  • フェアファックス・ファイナンシャル・ホールディングス(FRFHF)
  • フラッター・エンターテインメント(FLUT)
  • マディソン・スクエア・ガーデン・スポーツ(MSGS)
  • SLグリーン・リアルティ(SLG)
  • ビザ(V)
  • ウォルト・ディズニー(DIS)

1. マグニフィセント・セブンからの選出はアマゾンのみ

特に注目すべき点は、巨大テック企業群「マグニフィセント・セブン」の中で、アマゾン・ドット・コムだけが選ばれていることです。

記事の中では、同社のPER(2026年予想)が29倍程度であり、成長率で劣ると見られるウォルマート(WMT)の38倍と比較しても割安感が出ていると指摘されています。

昨今の米国株市場はAIブームに乗った半導体銘柄などに資金が集中している状況が続いていました。アマゾンは2025年の株価パフォーマンスこそ他のテック株に見劣りしますが、クラウド事業(AWS)や広告事業という強力な収益の柱を持っています。「出遅れた優良株」として再評価するには興味深いタイミングと言えます。

2. 「不人気」こそがチャンスか? バリュー株へのシフト

リストの他の銘柄を見ると、ブリストル・マイヤーズ・スクイブやコムキャストといった、最近の株式市場では決して主役とは言えない「シブい」銘柄が並んでいます。

バロンズのデータによると、これらの銘柄はPERが1桁台であったり、配当利回りが5%近かったりと、指標面での割安さが際立っています。

これは、「株価が上がり続けている人気銘柄」から、「実力はあるのに見放されている不人気銘柄」へ資金を移すという、古典的ですが堅実な「逆張り戦略」の提案と言えるでしょう。特に長期投資を考える場合、株価の下落余地が限られている(すでに安い)銘柄は、ポートフォリオの守りを固める意味でも魅力的です。

3. 「隠れた資産」を持つ企業への注目

また、マディソン・スクエア・ガーデン・スポーツのような、保有資産価値に対して時価総額が低い企業が含まれているのもバリュー投資らしい視点です。

同社はNBAやNHLの人気チームを保有していますが、市場での評価額はそれらの資産価値を大きく下回っているとの分析があります。日本株でもPBR(株価純資産倍率)1倍割れの銘柄が見直されたように、米国株市場でも「資産価値と株価の乖離」を埋める動きが2026年のテーマの一つになるのかもしれません。

まとめ:2026年は「忍耐」と「選別」の年に

今回のバロンズのリストは、派手な成長株ばかりを追いかけるのではなく、しっかりと利益を出し、割安に放置されている企業を見直すべきだというメッセージと受け取れます。

市場全体が高値圏にある今だからこそ、こうした「出遅れバリュー株」の研究を進めておく価値はありそうです。

情報ソース: Barron’s: “ Amazon and 9 More Stocks to Buy for 2026” (By Andrew Bary, Updated Dec 12, 2025)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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