デル・テクノロジーズ（DELL）は8月29日のマーケット終了後、2024年度第2四半期決算を発表しました。業績はウォール街の予想を上回り、同社の成長を後押ししています。これは、人工知能（AI）サーバーに対する企業の強い需要が大きな要因となっています。
売上高と利益が予想を超える結果に
デルの第2四半期の売上高は、前年同期比で9%増加し、250億ドルに達しました。これは、ファクトセット調べのアナリストたちのコンセンサス予想241億ドルを大幅に上回る結果です。また、調整後の1株当たり利益（EPS）は1.89ドルとなり、こちらもアナリスト予想の1.70ドルを上回りました。
この強い業績は、デルがAI分野において競争力を持ち、企業がAIソリューションを採用する動きが加速していることを示しています。
AIサーバーの売上高が成長を牽引
特に注目すべきは、AIサーバーの売上高が当四半期に32億ドルに達し、前四半期比で23%増となったことです。デル・テクノロジーズの最高執行責任者（COO）であるジェフ・クラーク氏は、「第2四半期にはAIの勢いが加速し、AIソリューションを購入する企業顧客の数が四半期ごとに増加しています」と述べ、AI関連製品が同社の成長エンジンとなっていることを強調しました。
今後の見通しも好調
アナリストとの電話会議において、デルの経営陣は、10月で終了する第3四半期の売上見通しを240億ドル〜250億ドルと発表しました。この予想は、現在のアナリストのコンセンサス予想である246億ドルとほぼ一致しており、今後も堅調な業績が続く見通しです。
株価も好調、年初来で45%上昇
デル・テクノロジーズの好調な業績を受け、29日の時間外取引で同社の株価は3%上昇し、114ドルとなりました。これにより、年初来での株価上昇率は45%に達し、投資家にとっても注目の銘柄であることが再確認されました。
まとめ
デル・テクノロジーズは、AIサーバーの強い需要に支えられ、四半期ごとに堅調な成長を続けています。今後もAI分野におけるリーダーシップを維持しつつ、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する存在として、投資家や市場からの期待が高まることが予想されます。
＊過去記事 デル・テクノロジーズ DELL