パランティアの未来は明るいが株価は過熱?専門家が指摘するリスクとは

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価が好調な決算報告を背景に上昇を続けています。このデータ分析ソフトウェア会社の株価は、今年に入ってから驚異的な45%の上昇を記録し、過去1年での上昇率は170%を超えています。しかし、HSBCグローバル・リサーチのテクノロジー・リサーチ・ヘッドであるスティーブン・バーシー氏は、利益を得る時期が来たとの見解を示し、パランティア株の格付けを「買い」から「ホールド」に引き下げました。

株価上昇の背景

バーシー氏の格下げの背景には、パランティア株の現在の株価上昇がバリュエーションを高めているという懸念があります。しかし、同氏はパランティアのファンダメンタルズに対しては依然として強気の見方を保持しており、2028年まで年率24%以上の複利ベースの利益成長が可能だと予測しています。

2023年12月期のパランティアの商業部門の売上は、前年同期比32%増の2億8400万ドルで、ウォール街の2億7100万ドルという予想を上回りました。この成長には、米国の商業事業が70%増加したことが含まれています。

AI製品への需要増加

「パランティアは、人工知能製品への旺盛な需要、特に成長著しいコマーシャル・セグメントから利益を得るのに有利な立場にある。一方、ガバメント・セグメントの成長は、2024年の政府契約締結の可能性と国防支出の増加により、再加速する可能性が高い」とバーシー氏は指摘しています。

パランティアの最高経営責任者(CEO)であるアレックス・カープ氏も、商業ビジネスの現在の状況を「爆発的」と評価しています。このような成長の背景は、同社のAIプラットフォームに対する持続的な高い需要にあります。

バリュエーションの懸念

しかし、バーシー氏は、パランティアの株価が現在、2024年の非GAAPベースの一株当たり利益予想の76倍以上で取引されていることを指摘します。これは、同氏が追跡している他のソフトウェア銘柄の2倍以上です。GAAPで見ると、このプレミアムはさらに高くなります。

まとめ

パランティア・テクノロジーズは、AI製品への旺盛な需要と商業および政府セグメントの成長により、輝かしい成長を遂げています。しかし、その成功が株価のバリュエーションを押し上げ、一部のアナリストからの懸念を引き出しています。投資家は、長期的な成長の見通しと現在の株価評価のバランスを慎重に評価する必要があります。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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