エヌビディアの影に隠れた巨人:スーパーマイクロの成長物語

エヌビディア(NVDA)が過去数年にわたりAI半導体市場で圧倒的な成長を遂げてきたことは周知の事実です。しかし、AI革命の波は他の銘柄にもチャンスをもたらしており、特にスーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)が注目を集めています。本記事では、スーパーマイクロが単なる一過性のブームではなく、持続可能な成長を遂げる可能性を持つ企業である理由を探ります。

スーパーマイクロのビジネスとは?

スーパー・マイクロ・コンピューターは、クラウドコンピューティング、データセンター、ビッグデータ、高性能計算(ハイパフォーマンス・コンピューティング)、「モノのインターネット(IoT)」組込みシステム市場向けに、高性能サーバーテクノロジー・サービスを提供している。ソリューションには、サーバー、ストレージシステム、ブレード、ワークステーション、フルラックスケールのプラグアンドプレイソリューション、ネットワークデバイス、およびシステム・セキュリティ管理ソフトウェアなどがある。カスタマイズされたソリューションの提供を可能にする柔軟性の高いモジュラーアーキテクチャ・アプローチを採用している。事業は、革新的でモジュラーやオープンスタンダードのアーキテクチャを基盤とする高性能サーバーソリューションを開発・提供する1つの事業部門で展開されている。売上高の半分以上が米国で生み出され、残りは欧州やアジアなどが占める。

出所:マネックス証券銘柄スカウター

スーパーマイクロは1993年設立、2007年にIPOを果たした企業で、サーバー、ストレージ、セキュリティ機器を含むコンピューターハードウェアの製造・販売を行っています。AIの急速な発展は、同社にとって新たな成長機会をもたらしました。AI技術には膨大なコンピューティングパワーが必要であり、メタ・プラットフォームズ(META)やアルファベット(GOOGL)、テスラ(TSLA)といった企業は、AI半導体を大量に購入しています。

スーパーマイクロの市場での立ち位置

スーパーマイクロは、高価なAI半導体を効率的に稼働させるためのインフラを提供しており、その独自の冷却テクノロジーによりAI半導体の性能を高めることが可能です。これにより、データセンターを運営するハイパースケーラーからの需要が高まっています。

財務成績の急成長

スーパーマイクロは、2023年12月31日締めの四半期において、売上高が前年比103%増の92億ドルに達し、2024年6月30日に終わる通期のガイダンスを105億ドルから145億ドルに引き上げました。これは、AI市場における同社の強固な位置づけを示すものです。

スーパーマイクロは次のエヌビディアになれるか?

過去5年間でスーパーマイクロの株価は3,630%上昇し、エヌビディアの1,700%の上昇を上回っています。しかし、時価総額においては370億ドルあまりのスーパーマイクロが1兆7000億ドルを超えるエヌビディアに追いつくことを予想するのは困難です。それでも、AI革命を背景に高成長を続ける企業を求める投資家にとって、スーパーマイクロ以上の銘柄は見つかりにくいと思われます。

まとめ

AI技術の急速な進化は、コンピューターハードウェア業界に新たな成長の機会をもたらしています。スーパーマイクロは、この新たな波に乗り、その革新的なインフラソリューションで市場をリードしています。持続可能な成長と将来性を考えると、SMCIは投資家が注目すべき銘柄の一つであることは間違いありません。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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