目標株価の引上げ相次ぐエヌビディア:アナリストたちの最新見解

8月23日に第2四半期決算を発表したエヌビディア(NVDA)。その業績と見通しに対してウォール街から肯定的な評価が下され、目標株価の引上げが相次いでいます。

シュティフェル

シュティフェルのアナリスト、ルーベン・ロイ氏は、決算発表前にウォール街に出回る非公式な予想、ウィスパー・ナンバー(ささやき声のような数字)の上限を上回る決算であったと評価しています。

「我々は、1兆ドル規模のデータセンター・インフラが汎用コンピュートからアクセラレーテッド・コンピュート・アーキテクチャに移行する可能性に関連するビジネスチャンスを過小評価していた」と同氏はリサーチノートに書いています。

ロイ氏はエヌビディアの格付けを「ホールド」から「買い」に、目標株価を440ドルから600ドルに引き上げました。

キーバンク

キーバンクのアナリスト、ジョン・ヴィン氏は、「24年まで見通せることから、(エヌビディアの)経営陣は追加サプライヤーを適格に選定しており、来年まで四半期ごとに供給を増やし、需要を満たすと予想している」とリサーチノートに書いています。

ヴィン氏は、エヌビディアの目標株価を620ドルから670ドルに引き上げ、「オーバーウエイト」の格付けを維持しました。新しい目標株価は、2025年の予想株価収益倍率35倍に基づいています。

UBS

UBSのアナリストは、エヌビディアが、米国の輸出規制を満たすために意図的に容量を制限しているA800およびH800チップの中国出荷を、必要であれば再配分する可能性を示唆したと指摘しています。同社は「買い」の格付けを維持し、目標株価を540ドルから560ドルに引き上げました。

エヌビディアの幹部は、決算説明会でアナリストに対し、データセンター向けグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の中国への追加輸出規制は、同社の業績に直ちに重大な影響を与えることはないものの、米国にとって長期的な機会損失につながると述べています。

オッペンハイマー

オッペンハイマーのリック・シェーファー氏はリサーチノートの中で、「エヌビディアはAI採用に関する最も純粋なスケール・プレイであることに変わりはない」と述べ、目標株価を500ドルから650ドルに引き上げ、「アウトパフォーム」の格付けを維持しました。

Futurum Group

「強力な競争が健全なイノベーション・エコシステムにとって重要だ」と説く、テクノロジー調査会社Futurum Groupのダニエル・ニューマン最高経営責任者(CEO)は、「市場は別のプレーヤーを見たいはずであり、この次のデジタルトランスフォーメーションブームが、非合理的な高揚のバブルではなく、より広範で持続的なものになることを望むはずだ」とコメントしています。

ニューマン氏は、エヌビディアの報告は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やインテル(INTC)のような企業が、ライバルとなるAI半導体を提供するチャンスがあることを示していると述べましたが、エヌビディアがソフトウェア開発や業界との提携を通じて自社プラットフォームの魅力を高めているため、代替製品が成長する余地は狭まっている可能性があると指摘しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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