超強気のアナリストが見るエヌビディアの未来: 4兆ドル企業への道

2023年、AI時代の寵児と呼ばれるエヌビディア(NVDA)がビッグ・テック企業の時価総額ランキングで急上昇しています。AIをめぐる投資家の熱狂は、エヌビディアの驚異的な業績とガイダンスを受けても収まる気配がありません。

エヌビディアの株価は8月23日の終値までに今年222%上昇していましたが、第2四半期決算が発表された翌日の24日には一時502ドルを記録。時価総額は1兆2,000億ドルを超えました。年初には3,700億ドルを下回っていたことを考えると驚異的な上昇です。

24日の終値は市場全体の動きに押されて失速してしまいましたが、最近のペースが続くと1.4兆ドルあまりのアマゾン(AMZN)や1.7兆ドルのアルファベット(GOOGL)に近づく可能性があります。

ファクトセットの調べではアナリストによる現在のエヌビディアの平均目標株価は574.40ドルです。24日の終値471.63ドルで計算すると、ここから22%の上昇の余地があるとアナリストたちは見ています。

そうなると、同社の時価総額は1兆4,200億ドル程度まで上昇することになり、現在の水準ではアマゾンよりも時価総額が高くなり、アルファベットに肉薄することになります。

今の勢いを考えるとこの可能性には説得力がありますが、それでも時価総額2.8兆ドルで世界首位のアップル(AAPL)には遠く及びません。アップルとの間にはかなりの差がありますが、その差をひっくり返してエヌビディアが追い抜くと予想する超強気派のアナリストがいます。

Elazar Advisorsのアナリスト、チャイム・シーゲル氏は、エヌビディアの目標株価を1,606ドルとし、24日の終値から3.4倍になるというアナリストの中でも飛び抜けて強気の見方をしています。そうなればエヌビディアの時価総額は4兆ドルに迫り、現在のアップルの時価総額を追い抜くことになります。

エヌビディアのデータセンター売上(AI事業を含む)は、第1四半期の43億ドルから第2四半期には92億ドルに増加しました。ファクトセットの調べでは、アナリストは、第3四半期のデータセンター売上高は111億ドルになると予想しています。シーゲル氏は、特に同社が需要の加速を目の当たりにしていることから、減速が訪れる可能性は低いと見ており、他のアナリストよりはるかに強気です。

ファクトセットの調べでは、アナリストは、エヌビディアが2024年に1株当たり10.42ドルを稼ぐと予想しているのに対し、シーゲル氏は35.69ドルと予想しています。エヌビディアの株価は決算発表前に来年の利益の43倍で取引されていましたが、シーゲル氏は45倍で評価しており、45倍に35.69ドルをかけると、シーゲル氏の目標である1,606ドルをわずかに上回ることになります。

投資家が来年のエヌビディアの収益に対して支払ってもよいと考える金額に基づいて目標株価を設定しているシーゲル氏の考え方は決して突飛ではなく、エヌビディアの株価の可能性の高さを示すものとなっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG