エヌビディア（NVDA）の株価は今年、200％近く上昇し、S&P 500とナスダックの指数を押し上げています。この背景には、人工知能（AI）への投資ブームの中、エヌビディアの先進的なチップがAI成長に不可欠であるとの見方が広がっていることがあります。
今週の水曜日にエヌビディアは第2四半期の決算を発表する予定ですが、ウォール街のアナリストたちはその内容に対する楽観的な見通しを相次いで発表しています。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は、「今年で最も重要な決算週」とコメント。また、キーバンクのアナリストチームは、「エヌビディアの結果とガイダンスは、強い需要と増加するキャパシティにより、市場予想を大きく上回る」との見解を示しています。
アナリストたちは「beat-and-raise」の結果、つまり期待を上回る業績とその後の業績見通しの上昇を予想しているようです。
ファクトセットによるアナリストの調査では、エヌビディアの1株あたりの利益と売上の両方で過去最高の数字が出ることが予想されています。少なくとも12人のアナリストが先週中にエヌビディア株の目標株価を引き上げています。
アナリストが圧倒的に強気である今、ウォール街を驚かせるには、果たしてどれほどの好決算が必要なのかという疑問が生じるほど、現在の雰囲気は楽観的な見方に満ちています。
これだけ期待が膨らんでいるために、業績が良くても、それが期待に届かない場合、株価は下落に転じる可能性があります。現在のエヌビディアの株価の動向は市場全体に大きな影響を与えるだけに、8月23日の決算発表の内容が注目されます。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA