エヌビディアのAI半導体供給問題とその影響について

シリコンバレーのコンピューター・サーバーメーカーの幹部が8月8日、エヌビディア(NVDA)のAI半導体をもっと必要としていると発言しました。このコメントは、エヌビディアの人気グラフィック・チップの供給に制約があることを確認したもので、企業がAIアプリケーションに興奮していても、必要なハードウェアをすぐに手に入れるのは難しいかもしれないことを示唆する新たな事例となっています。

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)は8日に6月期決算を発表しました。同社はデータセンター、クラウドコンピューティング、エンタープライズITなど、多岐にわたる市場向けにサーバーやストレージ、GPUなどの製品を提供しています。6月期の業績は好調でしたが、今後の見通しがアナリストの予想を下回ったため、株価は24%近く下落しました。

スーパー・マイクロのチャールズ・リャン最高経営責任者(CEO)は同社の電話会見で、AIアプリケーション向けに設計されたエヌビディア製グラフィックス・チップの供給が制限されているとアナリストに語りました。

「われわれは、彼らのキャパシティが拡大していると信じています。だから、彼らからより多くの支援を集め、彼らのキャパシティがより早く成長することを願っています。今言えることはそれだけです」と同CEOは語り、同社の事業の成長がエヌビディアの供給次第である実態を述べています。

デイビッド・ワイガンド最高財務責任者(CFO)はまた、スーパー・マイクロのサーバーの売上の52%がAIベースのアプリケーション専用に設計されたサーバーラックによるもので、前四半期の約30%から急増したと述べ、AI関連の重要が急増していることを明らかにしています。

こうした現状を踏まえ、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アーロン・レイカーズ氏は、コンピュータ・メーカーが直面している供給上の制約に焦点を当てた簡単なメモを書き、エヌビディアが8月23日に決算を発表する四半期において、前四半期比3倍の増収が見込まれると述べています。

投資家の関心はエヌビディアの四半期決算報告の内容に集まっています。同社は110億ドルという巨額の四半期売上を見込んでいますが、供給問題が今後の業績に影響を及ぼすかどうかは、今や誰もが気になるところです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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