パランティアの株価下落:決算発表とアナリストの見解

前日に第2四半期決算を発表したパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価が8月8日のマーケットで下落しました。終値は5.28%減の17.04ドルとなっています。

同社の株価は年初来で3倍近くになっていましたが、今回の決算報告の内容はそれを維持するには十分でなかったことが伺えます。

多くの投資家たちは、パランティアが人工知能プラットフォーム(AIP)の導入という転換点を迎えようとしていると捉えています。経営陣は、AIPの発売から10週間で顧客からの「前例のない」関心があったと述べています。

また、同社は第2四半期に、前年比で顧客数が38%増加したと発表し、商業クライアントからの売上を、政府との契約に比べて増やす方針です。

ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は、「我々は、パランティアがAIの金字塔であると信じ続けており、巨大な政府機関のプレゼンスを維持しながら商業分野への拡大を目指す同社の努力に自信を持っている」ととコメントしました。同氏は、25ドルの目標株価を維持しており、「アウトパフォーム」の格付けを与えています。

しかし、一方で、パランティアの第2四半期の売上高は前年同期比13%増であり、今年予想される利益の81倍で取引されている企業としては、十分な数字ではないかもしれません。

D.A.デビッドソンのギル・ルリア氏は、「同社は、AIの需要を成長加速につなげるための重要な仕事をまだ抱えている」と書き、パランティアは通期の売上高ガイダンスを200万ドル上方修正しただけで、残りの履行義務(まだ認識されていない契約の売上)は前年同期比で20%減少していることを指摘しています。

同氏は目標株価を8.50ドルから15ドルに引き上げましたが、「中立」の格付けを維持しました。新しい目標株価は、今年度の企業価値対売上高倍率を約13倍としたもので、高成長を続ける収益性の高い同業他社に匹敵すると述べています。

また、ウィリアム・ブレアのアナリスト、ルイー・ディパルマ氏は、売上成長率が第1四半期の18%増から低下していると指摘し、「アンダーパフォーム」の格付けを据え置きました。「パランティアの成長鈍化は、2021年第2四半期の49.9%をピークとする長期的なトレンドを継続している」と同氏は述べています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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