パランティア第2四半期決算:自社株買いやガイダンスの上方修正で株価上昇

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は8月7日のマーケット終了後、第2四半期の決算を発表しました。10億ドルの自社株買いの発表やガイダンスの上方修正により株価は発表後の時間外取引で2.6%上昇しています。

第2四半期の売上高は5億3300万ドルで、前年同期比13%増、同社が投資家に示していた5億2800万ドル〜5億3200万ドルのガイダンスを上回りました。また、ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想にほぼ一致した数字となっています。

調整後ベースでは、予想通りの1株当たり5セントの利益。調整後の営業利益は1億3,500万ドルで、経営陣が予想していた1億1,800万ドル〜1億2,200万ドルのレンジを上回りました。

一般に公正妥当と認められた会計原則に基づくと、同社は2800万ドル、1株当たり1セントの利益を得たことになり、3四半期連続のGAAPベースの黒字となりました。

民間企業向けの商業部門の売上高は2億3200万ドルで、10%増加。政府部門の売上は15%増の3億200万ドルでした。顧客数は前年同期比38%増、前四半期比では8%増となり、このうち米国の商業顧客数は前年同期比35%増となり、顧客総数は129社から161社に増加しています。

9月期の売上高は、アナリストのコンセンサス予想が5億5,300万ドルであったのに対し、パランティアは5億5,300万ドル〜5億5,700万ドルと予想しています。調整後の営業利益は1億3,500万ドル〜1億3,900万ドルとなる見込みで、GAAPベースでは通年で黒字を維持する見込みとなっています。

パランティアは通年で22億1200万ドル以上の売上を見込んでいます。前回のガイダンスでは、売上高は中間値が21億1000万ドルである21億8500万ドル〜22億3500万ドルとしていました。通期調整後営業利益は5億7,600万ドル以上となり、前回予想の5億600万ドル〜5億5,600万ドルを上回ります。

アレックス・カープ最高経営責任者(CEO)とデビッド・グレイザー最高財務責任者(CFO)は、4四半期連続でGAAPベースの黒字を達成すれば、S&P500指数に採用されことになるとバロンズ誌に語っています。

また同社は上場して以来初めてとなる10億ドルの自社株買いプログラムを発表しました。自社株買いプログラムについて質問されたグレイザー氏は、パランティアが上半期に2億8500万ドルの調整後フリー・キャッシュ・フローを生み出し、10四半期連続でフリー・キャッシュ・フローがプラスになったと指摘。バランスシートには31億ドルの現金があると述べています

「われわれの前には大きなチャンスが広がっている」と語るカープ氏によると、事業の80%は年率24%以上で成長しており、例外は事業が低調なヨーロッパ大陸だということです。

カープ氏は、パランティアは人工知能への取り組みによって「世界で最も重要なエンタープライズ企業」になるだろうと予測しています。同社はAIに特化するため、従業員の報酬をAIへの取り組みにおけるパランティアの成功に直結させるなど、事業の見直しを進めているそうです。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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