AMDの新AIチップ「MI300X」:市場の反応とアナリストの見解

  • 2023年6月15日
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アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が新しいAIチップ「MI300X」を発表しました。しかし、市場の反応は芳しいものではなく、株価は6月13日に3.6%下落しました。しかし、アナリストはAMDに対する強気の見方を崩していません。
*関連記事「AMD新製品ライン発表:エヌビディアとインテルに対抗する次世代のAI戦略

キーバンク・キャピタル・マーケッツの見解

ジョン・ヴィン氏率いるキーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリストは、AMDがマイクロソフト(MSFT)を新チップの顧客として発表しなかったことに、投資家は失望したのではないかと見ていますが、このチップが第3四半期まで顧客によるサンプリングを開始しないことを考えると、それは「非現実的な高い期待」であると述べています。

また、AMDがエヌビディア(NVDA)と同じ性能を主張できないことも懸念材料かもしれないとし、同社は依然として代替品としての位置付けに置かれたままだとも述べています。

しかし、AMDの今後については目標株価を13日の終値から20%の上昇を意味する150ドルとし、「オーバーウエイト」の格付けを再度表明しています。「全体として、我々は建設的なイベントだと考えており、AMDが生成AIに関連する主要な受益者とシェア獲得者になることを維持している」というのが彼らの見解です。

パイパー・サンドラーの見解

パイパー・サンドラーのアナリストも「オーバーウエイト」の格付けとと150ドルの目標株価を維持しました。「クラウドとエンタープライズ顧客の両方のニーズに対応するためのすべてのビルディングブロックを有している」とAMDを評価しています。

また、「今回のショーの本当の主役はAI戦略について発表された解説で、AMDは全体のTAM(総アドレス可能市場)を2025年までに約650億ドルから2027年までに1500億ドルに大幅に引き上げた」とも述べています。

シュティフェルの見解

シュティフェルのアナリストは、目標株価を98ドルから145ドルに引き上げ、「買い」の評価を堅持しています。「ロードマップの更新に伴う正式な顧客発表がないことは疑問視されそうだが、製品仕様によってAMDはLLM(大規模言語モデル)/AI市場で牽引力を発揮できるはずだと考えている」と評価しています。

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