メタの株価動向と新戦略: AIとメタバースがもたらすチャンスとリスク

メタ・プラットフォームズ(META)の戦略が大きく変わり、次世代のヒットを逃さないための全方位型アプローチを展開しています。この記事では、その戦略と、AI、メタバース、そしてアップルとの競争について深堀りしていきます。

メタのAI戦略とは?

AIは現在、テクノロジーセクターや株市場を席巻しています。その中でメタは、マイクロソフト(MSFT)やアルファベット(GOOGL)などの大手テック企業がすでに消費者向けのツールをローンチしている中、新たなAIツールと取り組みを6月1日に発表しました。

これにはFacebook MessengerやWhatsAppのための生成AI「エージェント」、そしてMetamateと呼ばれる生産性アシスタントが含まれています。しかし、投資家たちはこれ以上の進展を望んでおり、メタの6月2日の終値は0.14%高の264.95ドルとほとんど市場は反応しませんでした。

ツイッターとの競争

さらに、イーロン・マスク氏がツイッターを買収したことで、新たなプラットフォームへの挑戦の機会が生まれました。一時的にMastodonに人々が流れたことを考えると、メタはまだその機会を活用する可能性があります。

アップルとのVR/AR競争

アップルのVR/AR領域への進出は、メタの最近の苦境を再びクローズアップさせました。特に、アップルの新製品についてCEOのザッカーバーグ氏がコメントをした際、その表現は非常に注目に値します。

同氏はアップルのヘッドセットのコストがメタの次期ヘッドセット「Quest 3」の7倍であること、そしてアップルのヘッドセットは外付けのバッテリーパックを使用しており、アップルの発表では人々が座って製品を使用する様子しか見せていないことを指摘したとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

メタバースへの投資と株価の動き

メタのメタバースへの大胆な投資は、一部では厳しい評価を受けています。特に、メタのReality Labs部門が2022年に137億ドルを損失を出したことは、大きな影響を及ぼしています。しかし、2023年を「効率性の年」と定めた結果、その株価は今年、112%も上昇しました。

まとめ

株価の驚異的な上昇にもかかわらず、フェイスブックからメタへの社名変更を発表する前の水準からはまだ16%も低い水準です。株価をさらに上げるためには、メタは自身のアイデンティティを再発見する必要があります。そのためのAIツールの開発、新たなプラットフォームへの挑戦、そしてアップルとの競争は、引き続き注目していきたいポイントです。

*過去記事はこちら メタ・プラットフォームズ

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