データドッグ 業績予想を上回るもガイダンスが保守的との見方から株価は下落

クラウドベースのアプリケーションのための監視およびセキュリティソフトウェアのプロバイダーであるデータドッグ(DDOG)が8月4日の市場が始まる前に第2四半期決算を発表しました。

業績はアナリスト予想を上回ったものの、第3四半期のガイダンスが予想を下回ったため、株価は8月4日の市場で2%下落しています。

第2四半期の売上高は4億610万ドルで、前年同期比74%増、アナリストのコンセンサス予想の3億8100万ドルおよび同社のガイダンス範囲である3億7600万ドル〜3億8000万ドルを大きく上回りました。

調整後ベースでは、1株当たり24セントとなり、コンセンサス予想(15セント)およびガイダンス範囲(13~15セント)をいずれも上回りました。

しかし、第3四半期についてのガイダンスがコンセンサス予想を下回りました。データドックの経営陣は売上高を4億1000万ドル〜4億1400万ドル、調整後の1株当たり利益を15セント〜17セントと見込んでいますが、ファクトセット調べのアナリスト予想は、売上高を4億1300万ドル、調整後のEPSを16セントとしており、売上高の中間値で届きませんでした。

通期のガイダンスは、売上高が16億1000万ドル〜16億3000万ドル、非GAAPベースの利益は1株当たり74セント〜81セントという数字が示され、前回の16億ドル〜16億2000万ドル、1株当たり70セント〜77セントのガイダンスから引き上げられました。アナリストのコンセンサス予想は、売上高16億2,000万ドル、1株当たり75セントでした。

Monness Crespi Hardtのアナリストであるブライアン・ホワイト氏は、この発表を受けて、同社の格付けを「買い」から「ニュートラル」に引き下げました。売上高が予想を下回り、第3四半期のガイダンスが慎重に見えることを指摘しています。

同氏は、景気後退が同社の見通しに影響を及ぼし始めていることを懸念しています。「クラウドの長期的なトレンドとデジタルトランスフォーメーションへの取り組みの加速が組み合わさって、データドックの長期的な需要に良い兆しをもたらしていると考えている」としたものの、「そうは言っても、経済は後退しているように見え、株式市場は混乱し、地政学的な状況は大変なものだ」と分析しています。

RBCキャピタルのアナリスト、マシュー・ヘドバーグ氏はリサーチノートの中で、請求額は3億9700万ドルで、コンセンサス予想の4億360万ドルを下回り、繰延収益は4億5880万ドルで同じく予想の5億1200万ドルを下回ったことを指摘しています。

BTIGのアナリスト、グレイ・パウエル氏はリサーチノートの中で、この四半期のガイダンスが「ほとんどの人にとって問題となるだろう」と述べ、過去4四半期において、売上ガイダンスは平均してアナリスト予想を8.4%上回っていたことを指摘しています。また、第2四半期の売上が好調であったにもかかわらず、通期のガイダンスの引き上げは期待外れであったとしています。

「経済の低迷は、インフラとセキュリティ・ソフトウェアの両分野に明らかに影響を及ぼしており、多くの人が予想したよりも少し早く業績に打撃を与えているようだ」とし、「データドッグはクラス最高の資産ではあるが、(経済の状況に)免疫があるわけではない」とパウエル氏は述べています。

同氏は今のところ、「買い」のレーティングと175ドルのターゲットを維持するものの、予想については「検討中」であるとしています。

*過去記事はこちら データドッグ DDOG

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