デックスコム 決算発表で大きく下落もアナリストは強気

糖尿病患者向けの持続的グルコースモニタリングシステムのトップメーカーであるデックスコム(DXCM)が7月28日に発表した第2四半期決算はアナリストの予想を下回るものでした。

売上高は6億9620万ドルで、ウォール街が予想した6億9750万ドルにはわずかに及ばず、調整後利益は17セントでこちらも予想の18セントを下回りました。

ただ、通期の売上高予想は従来の28億6,000万ドル〜29億1,000万ドルから28億6,000万ドル〜29億4,000万ドルへと上限の値を若干上方修正し、マージンについては以前の見通しを堅持していると経営陣は述べています。

「このような状況にもかかわらず、当社はマージン見通しを再表明し、事業全体で納期遅れはなく、今後数年間はさらなる営業レバレッジをかけることを約束しました」と、最高経営責任者のケビン・ロナルド・セイヤー氏は同社の決算発表で述べています。

この決算を受けてデックスコムの株価は7月29日の市場で大きく下落、一時は77.51ドルまで下がりましたがその後持ち直し、終値は5.64%減の82.08ドルとなっています。株価は今年に入って37%下落しています。

コーウェンのアナリスト、ジョシュア・ジェニングス氏は28日付けのリサーチノートで、決算に対する株価の反応は 「過剰の感」があり、「買い場を提供している」と述べ、同株式のアウトパフォーム評価を繰り返しています。一方、目標株価は138ドルから105ドルに引き下げています。

デックスコムは「中核的な成長ストーリーのすべての要素を備えている」とジェニングス氏は述べ、糖尿病患者向けの新しいツール、G7 持続的グルコースモニタリング(CGM)の発売の可能性を、同社と株価の上昇要因として挙げています。G7の認可と米国での発売のスケジュールは、食品医薬品局からのフィードバックのため遅れているとセイヤーCEOは電話会議で述べています。

オッペンハイマーのアナリスト、スティーブン・リヒトマン氏も29日付けのリサーチノートで、株価の下落を受けて買いに動くことがが好ましいと述べています。特にアボット(ABT)のリブレとの競争は厳しいものの、全体的な市場の加速は続いていると同氏は書いています。

リヒトマン氏は同株式のアウトパフォームのレーティングを維持しましたが、目標株価を131ドルから105ドルに引き下げています。

シュティフェルのマシュー・ブラックマン氏も「買い」の評価を維持しており、28日付けのリサーチノートで、株価の反応の大きさについて、「やりすぎの感がある」と書いています。しかし、同氏も目標株価を119ドルから112ドルに引き下げています。

ファクトセットによると、デックスコムをフォローしている16人のアナリストのうち14人は「買い」と評価し、2人は「ホールド」と回答。「売り」の評価はゼロとなっています。

*過去記事はこちら「デックスコム DXCM

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