ゴールドマンサックスがクラウドストライク等を格下げ

ゴールドマン・サックス証券のセキュリティ・ソフトウェア・アナリストであるブライアン・エセックス氏は、9月13日、「今こそセキュリティ・ソフトウェアを所有する時である」と述べたリサーチノートを発表しました。

エセックス氏は、第2四半期の業績から、「デジタルトランスフォーメーション、攻撃対象領域の拡大、脅威環境の高まり、広く知られるようになったセキュリティ・インシデントにより、次世代セキュリティへの需要が引き続き加速していることを示す証拠が得られた。ここ数年で最も充実したファイアウォール関連の支出サイクルのひとつである。」と述べています。

エセックス氏は、このグループでお気に入りの企業として、エンドポイントセキュリティに注力しているセンチネルワン(S)、ID管理分野のピン・アイデンティティ(PING)、ネットワークセキュリティのパロアルトネットワークス(PANW)、データセキュリティのアブポイント(AVPT)、脆弱性評価・管理のテネナブル(TENB)を挙げています。

また、オクタ(OKTA)、ラピッド7(RPD)、セイルポイント(SAIL)、ベリント(VRNT)については「買い」の評価をしています。

しかし、クラウドストライク(CRWD)については引き下げを行いました。同社は、セキュリティ・ソフトウェアのグループの中で最新の四半期に前年同期比で減速を示した数少ない企業の1つであるとエセックス氏は述べています。

エセックス氏は、クラウドストライクの業績が好調で、市場シェアを拡大する機会があると予想しているものの、その好調さはすでに株価に反映されているように見えるため、「買い」から「ニュートラル」に格下げしたと述べています。ただ、目標株価の305ドルは維持しています。

また、チェック・ポイント(CHKP)については、格付けを「ニュートラル」から「売り」に引き下げ、株価の目標値を133ドルから121ドルに引き下げました。

ファイアウォール分野のライバル企業が同社よりも急速に成長していると指摘。「チェック・ポイントのライバル企業の成長が20%台後半から30%台前半に加速していることに見られるように、ファイアウォールの需要は依然として堅調であるが、逆にチェック・ポイントの成長は一桁台前半にとどまっている」と書いています。

エセックス氏は、セキュアワークス(SCWX)とクオリス(QLYS)にも「売り」の評価を与えています。

「シェアを失っているプラットフォームや、実行上の課題を抱えているプラットフォーム、そして企業が新技術やプラットフォームの拡張に十分な投資を行っていないプラットフォームには慎重になっている」と述べています。

エセックス氏は、チェック・ポイント、セキュアワークス、クオリスの3社がこのカテゴリーに入ると言います。「これらの企業は、売上の減少という同じような傾向を示しており、それぞれのセキュリティ分野で他社に追いつくための投資を行っているため、今後、利益率がさらに低下すると予想している」と述べています。

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