以下にご紹介する二つの銘柄は保険と広告業界、それぞれの業界におけるディスラプターであり、10倍株となる可能性があります。
投資に保証はありませんが、革新的なビジネスを展開する銘柄を買って辛抱強く保有することが、富の創造の鍵となります。忍耐が報われることは歴史が何度も証明しています。
エバークォート（EVER）
エバークォートは、米国を拠点とする企業で、保険ショッピングのオンライン市場を提供する事業に携わっている。オンライン市場は、自動車保険、住宅保険、および生命保険に基づいて、関連する保険見積もりを見つけることを消費者に提供する。プラットフォームは、データサイエンスによって促進されている。データおよびテクノロジープラットフォームは、保険を購入しようとする消費者と、保険プロバイダーの幅広いダイレクト・ネットワークから関連のあるオプションとをマッチングし、結びつける。直販チャネルから収益の大半を得ている。
出所：マネックス証券銘柄スカウター
イノベーションというと、保険業界を思い浮かべる人は少ないでしょう。収益性の高い業界ではありますが、かなり堅苦しく、長い間変化のない業界でもあります。
オンライン保険市場のエバークォートは、この保守的な業界で高成長が可能であることを投資家に示すことを目指しています。
エバークォートによると、米国の保険流通・広告市場全体は1,540億ドルで、2024年まで毎年約4％の成長が見込まれています。一方、米国のデジタル保険広告費は65億ドルの市場で、今後4年間で年率16％の成長が見込まれています。エバークォートは、このデジタル広告費の分野でほぼ独占的に事業を展開しています。
同社のオンライン保険マーケットプレイスは、消費者とクライアント（保険会社）の双方にとって利便性の高いものとなっています。
消費者が簡単に保険契約の価格を決め、比較し、購入できるように設計されており、平均して、保険の価格を決めた消費者の5人に1人が、最終的にマーケットプレイスを通じて購入しています。
また、保険会社が広告効果を上げるのにも役立っています。エバークォートのマーケットプレイスを利用する消費者は購入意欲が高いため、保険会社はより多くの投資収益を得ています。
エバークォートは、自動車保険の販売でよく知られていますが、ここ2、3年は新しい分野にも進出しています。生命保険、健康保険、賃貸保険、住宅保険、商業保険を提供できるようになったことで、持続的な二桁成長の機会をもたらす新たなチャネルが生まれました。
忍耐強い投資家に人生を変えるようなリターンで報いてくれる、そんな成長が期待できるのがエバークォートです。
パブマティック（PUBM）
パブマティックは、デジタル広告事業を手掛ける。リアルタイムのプログラマティック広告取引を可能にする特殊なクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームを提供している。プラットフォームは、独立したアプリ開発者やパブリッシャーが、自身のデジタル広告事業をコントロールし、最大化するのを助けるものとなっている。
出所：マネックス証券銘柄スカウター
広告業界は常に進化し続けています。インターネットが発明されて以来、人間は広告の価格設定、販売、最適化という手間のかかるプロセスからほとんど離れ、現在はパブマティックのような企業が機械学習アルゴリズムによって最適化を行うことに依存しています。
パブマティックはセルサイドのプラットフォームであり、アプリやモバイルサイトで広告を展開するパブリッシャーにディスプレイスペースを販売することに特化しています。
パブマティックのクラウド型アドテクノロジーインフラの優れた点は、効率性を重視した設計になっていることです。
ディスプレイスペースを埋めるために、常に最も高い価格の広告を選ぶのではなく、最適な広告をユーザーの目の前に置くことができるのです。
また、ディスプレイスペースを販売する際に受け入れる最低価格など、パブリッシャーが一定のインプットをコントロールできるようになっています。
ケーブルテレビのコードカットが進む中、パブマティックは、ビデオ、モバイル、コネクテッドTV（CTV）/オーバーザトップ（OTT）のプログラマティック広告について、少なくとも2024年までは2桁台の持続的な成長機会があると予測しています。CTVとOTTは、同社が最も急成長させているプログラマティック広告分野です。
第2四半期におけるパブマティックのドルベースの顧客維持率は150％でした。これは、同社の既存パブリッシャーが2021年第2四半期に支出した金額が、前年同期に比べて50%増加したことを意味します。
高成長を続けるマーケットで顧客からの高い支持を得つつ業績を伸ばしているパブマティックが、10倍株となって長期投資家に報いてくれる可能性は高いと思われます。