ショッピファイとティックトックが提携に合意

ショッピファイ(SHOP)がティックトックとの提携を発表しました。この契約により消費者は初めてソーシャルメディアアプリを通じて直接商品を購入できるようになりました。

この発表のおかげでショッピファイの8月24日の終値は前日比3.89%増の1,539.09ドルと上昇しています。

今回のショッピファイとの提携は、ティックトックのプラットフォーム上ですでに発生しているソーシャルコマースの行動から収益を得ようとする取り組みにとって、重要なステップとなります。

ティックトックを利用するクリエイターやインフルエンサーは、動画の中で特定の商品を紹介していますが、紹介した商品を直接販売する場所は現在ありません。

ショッピファイの社長であるHarley Finkelstein氏は、「ティックトックで初めてアプリ内でのショッピング体験と商品の発見を可能にすることで、ショッピファイは、世界で最も急速に成長しているソーシャル・エンターテイメントプラットフォームの一つであるティックトックにおいて、クリエイターの経済活動を促進します」と述べています。

従来、ユーザーはプラットフォーム上の広告を通じて商品を購入することができましたが、今回のパイロットプログラムでは、ティックトックユーザーが自分のティックトックプロフィールにタブを追加し、自分の投稿内に商品へのリンクを貼ることができるようになるとショッピファイは述べています。このショップは、秋にはすべてのマーチャントに展開されるとのことです。

パイロットプログラムの一環として、Kylie Jenner氏は、同氏のスキンケアブランド「Kylie Cosmetics」のストアフロントを開設しました。同氏の個人ティックトックアカウントには3,000万人以上のフォロワーがおり、同ブランドにはおよそ200万人のフォロワーがいます。

ライバルのソーシャルネットワークであるフェイスブック(FB)は、ソーシャルコマースへの取り組みで大きな成功を収めており、コアプラットフォームとInstagramにまたがるツールを構築するための努力は成功を収めています。

フェイスブックには120万のアクティブなショップがあり、中小企業がその巨大なソーシャルネットワークを利用することができます。また、ショッピファイもフェイスブックと提携しています。

ティックトックの新しい取引でほとんどの売上を左右するであろうクリエイターたちは、大手プラットフォームにとっても重要性を増しています。

8月23日、アルファベット(GOOGL)のYouTubeは、過去3年間で300億ドルをクリエイターに支払ったことを明らかにしました。また、フェイスブックは、クリエイターへの支払いに10億ドルを費やす予定であると発表しています。そして、ティックトックは、クリエイターへの支払いに数億ドルを投じると述べています。

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