第2四半期決算を発表したエヌビディア（NVDA）「エヌビディア 第2四半期決算を発表」。
多くのアナリストが注目したのは、暗号資産採掘用のグラフィックス・プロセッシング・ユニット（GPU）の需要が今後の見通しにそれほど影響しなかったことです。
暗号資産の価値の下落により、多くのマイナーがゲーミングカードを搭載したリグを売却し、中古カードが市場にあふれた2018年と比較して、暗号リスクが低いことがj判明したことはアナリストにとって、救いとなりました。
エヌビディアを担当している41人のアナリストのうち、34人が「買い」、5人が「ホールド」、2人が「売り」の評価をしています。
ファクトセットによると、24人のアナリストが目標株価を引き上げ、1人が目標株価を引き下げました。その結果、平均目標価格は219.23ドルとなり、前回の204.24ドルから7％あまり上昇しました。
Embed from Getty Imagesヌビディアの業績は、データセンターとゲームの売上が過去最高となり、市場の予想を上回りましたが、供給の制約が依然として懸念されます。
そんな中で、データセンターの売上は、アナリストたちの注目を集めました。
バーンスタインのアナリストであるステイシー・ラスゴン氏は、エヌビディアのデータセンターに関するストーリーについて、「ゲーム分野での成功には全く問題がない」としながらも、「（データセンターは）まだ伸びる余地があるように感じる」と述べています。
同氏は、「データセンターのストーリーは、近日中に大きく変化し、そう遠くない将来にこのセグメントがゲームに匹敵し、ゲームを超える可能性があると予想されており、今まさに本領を発揮しつつある」と述べています。
エバーコアISIのアナリストで、「アウトパフォーム」のレーティングと250ドルの目標株価を設定したC.J.ミューズ氏は、データセンターの売上を「株価の鍵」と呼んでいます。
「データセンターの売上は、ハイパースケールおよび垂直型顧客、トレーニングおよび推論アプリケーション、コンピューティングおよびネットワーキング技術などの強みに基づいて、非常に好調な売上から3Qに加速する」と述べています。
コーウェンのアナリストであるマシュー・ラムジー氏は、今回の決算説明会で、データセンターの高速化が「最も重要な収穫」であったと述べています。
ラムジー氏は、「我々は、持続可能なデータセンターとゲーム製品のサイクルにより、2022年度には50%以上の有機的成長が期待できると考えている」と述べています。
ジェフリーズのアナリストであるマーク・リパシス氏は、「買い」の評価をしており、目標株価を214ドルから223ドルに引き上げていますが、その中で、暗号資産採掘で再び大失敗するリスクが低いことを指摘しています。
「我々は、暗号資産採掘は2018年の対ゲーミングGPU売上の1/10だと考えている 」と同氏は述べ「我々は引き続き、暗号に起因するゲーミングの破綻のリスクは低いと考えており、NVDAのエコシステムの堀とソフトウェア売上の増加がさらなるアップサイドサプライズにつながると期待している」としています。