ウェドブッシュのアナリスト、ジェームス・ハーディマン氏が、ペロトン・インタラクティブ（PTON）の評価をアウトパフォームからニュートラルに引き下げ、目標株価も130ドルから115ドルに引き下げました。
Embed from Getty Imagesパンデミックの終息、スポーツジムの再開、競争の激化などにより、ペロトンの成長は今後容易ではないと同氏は考えています。
ハーディマン氏はそのリサーチノートにおいて「ポストパンデミックの時代には、消費者は、個人的なワークアウトの選択肢だけでなく、デジタルや家庭での選択肢も前例のないほど増えていくため、巧みなマーケティングと魅力的な新製品によって、会社が独自の勢いを生み出すことが必要になるだろう」と述べています。
同氏はペロトン株に対して慎重な姿勢をとっていますが、これは、ポストパンデミックの環境下での基礎的な成長がより明確になり、投資家が新たな成長ストーリーに対して喜んで支払う金額が明確になるまでは、意味があることだと書いています。
ハーディマン氏は、ソーシャルメディアのエンゲージメントデータを追跡していますが、6月の四半期にはすべての指標で「大幅な減速」が見られたとのこと。
「IPO以来、重力に逆らい続けてきた企業にとってのターニングポイントであり、大数の法則がようやく追いついてきたことを示す証拠である」と述べています。
ペロトンの売上高は、3月期の12億6,000万ドルから6月期に9億1,500万ドルに減少すると同氏は予想していますが、投資家にとっての真の関心事は、2022年6月期のガイダンスにあるはずだと述べています。同氏は、バイクのリードタイムが短縮されていることを指摘し、これは新しいデバイスの保証金が減ることを意味すると考えています。
ハーディマン氏は、ペロトンの高度成長期は終わったと考えており、投資家は 「もはや劇的な上昇を期待することはできない 」としています。
ペロトンの株価は7月14日午前の取引で、前日比4.3%減の114.6ドルで取引されています。