ペロトン・インタラクティブ(PTON)の株価の低迷は1月4日も続き、一時2020年5月以来の最安値を更新、終値は3.9%減の33.82ドルでした。2021年1月13日の終値高値167.42ドルから80%近く下落しています。
オミクロン株の影響で、ニューヨークなどの大都市圏ではコロナへの警戒が強まっていますが、ペロトンのようにロックダウンの恩恵を受けたと思われる銘柄は反発を見せていません。
Sentieoが追跡しているGoogleの検索関心度を見ると、1月1日時点でペロトンの全世界での検索の13週移動平均は前年比で30%減少しています。関心のピークは2020年の夏で、消費者はまだペロトンのインタラクティブな家庭用エクササイズ・バイクに関心を持っていました。
このように、需要動向に陰りが見えていることから、多くのアナリストがペロトンの株価予想を引き下げています。先週、JMP証券のアナリスト、アンドリュー・ブーン氏は、パンデミックの影響でペロトンのバイクやトレッドミルの需要が前倒しになっていると指摘し、レーティングを「マーケット・アウトパフォーム」から「マーケット・パフォーム」に引き下げました。
同氏は、今後は、フィットネスに熱心ではないアーリーアダプターの顧客層を開拓する必要があると指摘しています。しかし、これにより、将来的には顧客獲得コストが上昇する可能性があります。
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