ペイパル アナリストの高評価相次ぐ

5月5日に第1四半期の決算を発表したペイパル(PYPL)。アナリストの予想を軽々と上回った決算内容と、通期のガイダンスを引き上げたこともあってアナリストの高評価が相次いで出てきています。

多くのアナリストが目標株価を引き上げており、現在の平均値は317.34ドルで、直近の取引レベルから26%の上昇余地があることを示しています。5月6日の終値では、株価は1.9%上昇し、252.02ドルとなりました。

昨年はペイパルにとって良い年でした。パンデミックで多くの家庭がオンラインでの買い物を余儀なくされ、オンラインショッピングやピアツーピア決済が増えました。

それだけではありません。ペイパルは、暗号通貨の分野でもサービスを拡大しており、顧客は暗号通貨を使って売買や取引を行うことができます。最高経営責任者のダン・シュルマン氏は、5月5日に行われたアナリストとの電話会談で、暗号への取り組みを強調し、この分野のリーダーになりたいと述べています。

「ペイパルの中にデジタル通貨とブロックチェーンの事業部を設立するというアイデアは、金融システムが何に向かって進み始めるのかを考えるためのものです。そして、どうすれば私たちはその流れの中でリアクターではなく、リーダーになれるのかを考えています」とシュルマン氏は述べています。

エバーコアISIのアナリストであるデビッド・トグート氏は、「暗号通貨の売買やPayPalウォレットの暗号化により、顧客エンゲージメントと取引マージンの両方が長期的に大幅に増加する可能性がある」と述べています。

アナリストたちは、ペイパルが金融サービスのリーダーになれると確信しており、BTIGのアナリストであるマーク・パーマー氏は、顧客が月に2~3回ではなく、週に2~3回利用するタイプのプラットフォームになる可能性があると指摘しています。

パイパー・サンドラー社のマネージング・ディレクターであるクリストファー・ドナット氏は、「ペイパルは、数四半期、そしておそらく数年に渡って続くと思われる高成長の走路を持っているように見える」と書き「当社は、ペイパルが金融サービスのスーパーアプリになるために最も適したアプリの一つであると引き続き考えている」と述べています。同氏は2021年と2022年の収益目標をそれぞれ10セント引き上げ、1株当たり4.70ドルと5.85ドルとしています。

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