ペイパル 決算発表で株価急騰

ペイパル(PYPL)が5月5日に第1四半期の決算を発表しました。

純収益は60億3,000万ドルで、アナリストの予想である59億ドルを一段階上回り、前年同期比では29%増となりました。純利益は11億ドル(1株当たり92セント)で、昨年の8,400万ドル(1株当たり7セント)を上回りました。ファクトセット社が調査したアナリスト予想は、純利益は1株当たり67セントでした。調整後の収益は1株当たり1.22ドルとなり、予想の1.01ドルを上回りました。

ペイパルの社長兼CEOであるダン・シュルマン氏は、声明の中で「好調な第1四半期の業績は、世界がデジタル経済に移行する中で、当社のビジネスに持続的な勢いがあることを示している」と述べています。

オンラインで買い物をする世帯が増えたことにより、第1四半期のペイパルの総決済額は50%増の2,850億ドルに達しました。1年間の決済総額が初めて1兆ドルを超えました。

この業績を受けて、ペイパルは通期の業績見通しを上方修正しました。

前回のガイダンスでは、売上高255億ドル、1株当たり3.20ドルを見込んでいましたが、今回のガイダンスでは、売上高257億ドル、1株当たり3.33ドルを見込んでいます。

調整後の利益は、前回予想を16セント上回る1株当たり4.70ドルとなる見込みです。

新規アクティブアカウント数は、前回予想の5,000万件を上回り、5,200万~5,500万件になると予想されています。第1四半期に1,450万の新規アカウントを獲得しており、目標達成に向けて順調に進んでいるようです。

決算発表の内容とガイダンスの改善が評価され、ペイパルの株価は5月5日の時間外取引で急騰。約4%高の257.33ドルで取引されています。

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