ソーファイの決算が好調:次世代フィンテックの「ワンストップ化」が加速

ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は10月28日に2025年第3四半期決算を発表し、市場予想を大きく上回る好調な内容となりました。銀行、融資、投資まで幅広く提供する同社の戦略が着実に成果を出しています。

ソーファイの決算概要:売上と利益が市場予想を超える内容に

第3四半期の調整後1株利益は11セントとなり、予想の8セントを上回りました。
調整後売上も9億5,000万ドルとなり、アナリスト予想の8億8,900万ドルを超えました。

貸出事業が引き続き全体をけん引し、ローン創出額は前年同期比57%増の99億ドルに達しています。

個人ローンと学生ローンが急成長

個人ローンの創出額は過去最高の75億ドルとなりました。
学生ローンも58%増の15億ドルへ大きく伸びています。
住宅ローンに関しても9億4,500万ドルを記録し、そのうちホームエクイティローンが3億5,200万ドルを占めました。

通期業績見通しを再度上方修正:成長に自信

今回の好決算を受け、通期売上見通しを再び引き上げました。

・売上見通し:35億4,000万ドルへ引き上げ(前年比36%成長)
・調整後EBITDA見通し:10億3,500万ドルへ引き上げ
・調整後1株利益見通し:37セントへ上方修正

市場が期待する水準をすべて上回っており、引き続き強い成長が期待されています。

会員数は1,260万人に拡大:「ワンストップ・ショップ」戦略が浸透

新規会員数は四半期で90万5,000人増加し、前年同期比35%増となりました。
既存会員による複数サービス利用(クロスバイ)が2022年以来の高水準で、約40%が新たな金融商品を利用しています。

その結果、CEOのアンソニー・ノート氏はインタビューで「成長が一貫しているのは、幅広く、利益を生み出す事業モデルがあるから」と語りました。

暗号資産事業に再参入:ブロックチェーンを活用した送金も開始

ソーファイはブロックチェーンを活用した国際送金サービスを開始し、暗号資産領域に再び踏み出しました。

2025年末までに
・暗号資産の売買・保有サービス
・米ドル連動の独自ステーブルコイン
をアプリ内で展開する予定です。

ノート氏によると、暗号資産事業の再進出は単なるトレンド追随ではなく、
「より速く・安く・安全に送金できる優れた技術を活用し、革新を起こすため」とのことです。

まとめ:株式市場でも注目されるフィンテックの成長力

銀行サービスから暗号資産まで幅広く展開するソーファイは、「金融の一元化」を実現しつつあります。
着実な成長と高い利益率を武器に、フィンテック業界のなかでも存在感をさらに高めていく展開となっています。

今後も暗号資産サービス拡大など新たな取り組みが予定されており、投資家にとっても引き続き注目したい企業です。

*過去記事はこちら ソーファイ SOFI

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