2025年9月8日、マイクロソフト(MSFT)がオランダ拠点のクラウド企業ネビウス・グループ(NBIS)と大型インフラ契約を結んだと発表され、同社株が時間外取引で急騰しました。
契約額は最低でも174億ドル、拡張オプションを含めれば最大194億ドルに達する可能性があり、AIクラウド需要の急拡大に対応する新たな戦略として注目を集めています。
「ネオクラウド」とは何か──ネビウスの強みと成長性
ネビウスは、いわゆる「ネオクラウド(Neocloud)」と呼ばれる新興クラウド企業群のひとつです。従来のハイパースケーラー(AWSやAzureなど)に代わる選択肢として、以下の特徴を持ちます:
- 高性能GPUを用いたAI向けインフラを提供
- エンタープライズグレードのネットワーキングとワークロード管理
- AIに最適化された垂直統合型のクラウド設計
- 競争力ある価格体系と拡張性
同様の企業には、コアウィーブ(CRWV)やLambda Labs、Crusoeなどが存在し、AIブームに乗って急成長中です。
マイクロソフトの戦略転換──キャッシュ不要のクラウド拡張
今回の契約で注目すべきは、マイクロソフトが自社資本を使わずにクラウドキャパシティを拡張している点です。
D.A. デビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏Gによると「今後は資本支出を伴わない、オフバランスシート型の契約が主流になる」との見方が示されています。
ネビウスはこの契約に基づいてニュージャージー州Vinelandに新設するデータセンターから、マイクロソフト向けに専用の容量を2025年内に供給開始する予定です。
資金調達は、契約によって得られるキャッシュフローと、マイクロソフトの信用格付けを担保にした社債発行によって賄われるとのことです。
他の巨大企業も追随か──メタも関心
メタ・プラットフォームズ(META)もネオクラウドへの関心を示しており、今後さらに多くの大手IT企業が同様の契約を結ぶ可能性があります。
D.A. デビッドソンのアナリスト、アレックス・プラット氏は「ネビウスは他のハイパースケーラーやフロンティアAIラボとの契約も見込める」とし、特に2026年以降の成長加速に期待を寄せています。
ネビウスのCEO、Arkady Volozh氏も「この契約は経済的に魅力的であるだけでなく、AIクラウド事業の成長をさらに加速させる」とコメントしています。
株式市場の反応──ネビウスは44%急騰、コアウィーブも連れ高
ネビウスの株価は、発表後の時間外取引で44%も急騰しました。また、ライバルのコアウィーブ(CRWV)も約5%上昇しています。
この動きは、ハイパースケーラーがクラウド容量を急ピッチで増強しようとしている現状を反映しており、「ネオクラウド企業」が今後のAIインフラを支える重要プレイヤーになりつつあることを示しています。
*過去記事「2025年注目のAI関連銘柄:ネビウス・グループとは何者か?」
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