スーパー・マイクロ・コンピューター（SMCI）の株価が2025年3月5日（水）のプレマーケットで上昇しています。前日は市場の懸念材料がある中でも8.5%の上昇を記録しており、その勢いが続いています。特に、同業他社の好調な業績が投資家の期待を高めている可能性があります。
スーパーマイクロの株価上昇の背景
同社の株価は前日8.5%の上昇を見せ、市場の不安要素をものともせずに堅調な動きを続けています。3月5日のプレマーケットでは2.9%上昇し、40.29ドルとなっています。この動きの背景には、サーバー市場の需要の強さや、ライバル企業の良好な業績が影響していると考えられます。
サーバー市場のAI需要が成長を後押し
投資家の注目は、AI向けサーバーの需要の強さに集まっています。台湾のフォックスコンが発表した2025年1月と2月の売上は、前年同期比25%増という好調な結果となりました。フォックスコンは、スーパーマイクロと同様に、エヌビディア（NVDA）のチップを搭載したサーバーを製造する大手企業です。同社は、2025年第1四半期の業績についても強気な見通しを示しており、これがスーパーマイクロにとってもポジティブな影響をもたらしている可能性があります。
先週の高値からは下落も、株価は依然として注目銘柄
スーパーマイクロの株価は先週、一時的に高値をつけたものの、その後下落しています。同社は、財務報告の提出期限を守り、上場廃止のリスクを回避したことで、一時的に大きな買いが入りました。しかし、2月26日には上級副社長のサラ・リウ氏とジョージ・カオ氏が数百万ドル相当の株式を売却しました。この売却は、2月25日に発表された10-K報告書の遅延提出が解消された直後に行われており、市場の関心を集めています。
ボラティリティの高いAI関連株として個人投資家の関心を集める
会計処理に関する不確実性があるものの、スーパーマイクロはAI関連銘柄として個人投資家の間で人気が高まっています。特に、レバレッジ型の単一銘柄ETFを活用する投資家の取引が活発になっており、これが株価の大きな変動を引き起こす要因となっています。
スーパーマイクロの今後の株価動向には引き続き注目が集まります。特に、AI市場の成長が継続するかどうか、そして企業の財務状況が安定するかが、今後の株価を左右する重要なポイントとなりそうです。
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