トゥイリオが20%超の急騰、投資家説明会での発表を受けポジティブな見解広がる

クラウドコミュニケーション企業であるトゥイリオ(TWLO)の株価が急上昇しています。1月24日の米国市場朝、10時30分過ぎの段階で株価は21.42%上昇し、137.69ドルに達しました。ウィリアム・ブレアのアナリスト、アルジュン・バティア氏率いるチームは、トゥイリオの株価に対する評価を「アウトパフォーム」に据え置いています。

成長の見込みが評価される理由

バティア氏は、今後数年間での売上およびフリーキャッシュフローの成長を期待する背景から、トゥイリオのバリュエーションを「魅力的」と分析しました。同氏は、23日に開催された投資家説明会で、トゥイリオのイノベーションへの注力や成長ドライバー、利益率改善の可能性に対し、より前向きな見方を持つに至ったと述べています。

トゥイリオの2024年第4四半期の売上成長率は11%と予測されており、決算発表は2月13日に予定されています。同社は2024年第3四半期に11億3000万ドルの売上を達成しています。

収益性と成長戦略に対する評価

経営陣は、今後3年間で累積30億ドル以上のフリーキャッシュフローを目標とすると発表しました。また、2024年の16%から2027年には営業利益率を21〜22%へ引き上げる計画です。この計画について、アナリストは「力強い利益率の拡大を示している」と指摘しています。

さらに、トゥイリオが掲げる2桁の売上成長目標も「十分に達成可能」と分析されており、同社の市場におけるポジショニングが評価されています。

AI分野での強みとその将来性

トゥイリオは、フォーブス誌の「AIスタートアップ50社」のうち90%が同社のサービスを採用していることを投資家説明会で公表しました。同社の技術力と信頼性が、通信機能を自社製品に組み込みたい人工知能企業に支持されていることが背景にあります。

アナリストは、「これらのAIスタートアップが将来的に大きな事業へと成長する可能性が高く、それに伴いトゥイリオの成長が自然に促進される」と述べています。

他のアナリストの見解と株価目標

ベアードのアナリスト、ウィリアム・パワー氏もトゥイリオに対する評価を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を115ドルから160ドルに上方修正しました。

パワー氏は、トゥイリオの売上拡大、キャッシュフローの改善、資本リターンの強化が、株価を押し上げる可能性を指摘しています。また、トゥイリオのAI関連の可能性にも注目し、過去12ヵ月間でAI関連企業が同社に対して2億6000万ドルを投資していることを挙げました。

これらの動きが、AI主導の製品開発や音声ボット、メッセージングボットなどの成長機会を生む可能性があるとしています。


トゥイリオは、クラウドコミュニケーション分野におけるリーダーとしての地位を維持しつつ、AI分野での成長を取り込む戦略を明確にしています。同社の売上と利益率の拡大が実際にどうなるかが、今後の注目点となります。

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